その34・さ〜、行ってみよっかぁ?
***ミルフィア編・完***

 

 「ミルおねーちゃ〜〜んっ!」
森の中の湖畔。すっかり浄化され美しく透明は水を湛えた湖の畔。湖底のそのまたずっと地下にある地龍の神殿への道へと続いている祠と呼んだ方がよさそうな小さな神殿がその水辺に建てられていた。
その入口でセイタが大きく手を振って叫ぶ。
その横にはもちろん笑顔のラードが立っている。

「ただいま、セイタちゃん!」
「おねえちゃん!お帰りなさいっ!えっと、それから、そちらが?」
「ええ、そうよ。私の兄と妹(ということになった)のフィーとフィア、それから、向こうで一緒に冒険してた魔導師のレオンとレイムよ。」
「こんにちは、はじめまして。あたしセイタといいます。」
「あ、オレ、ラード。」
「やー、オレ、フィー。」
「あたし、フィア。よろしくね。」
「よろしく。」
「こんにちは、初めまして。」

「あ、あれ?カルロスは?」
「あ・・う、うん・・・」
「やっぱり選べれなかったってわけか?」
「そう・・らしいわね。」
苦笑いしたラードに、ミルフィーも苦笑いを返していた。


「でー、しばらくこっちで冒険だって?」
「そう。金龍に呼ばれたって話したら、みんな是非来てみたいって。」
「聖魔の塔もいいけどさ。違う世界に来られるならそれも面白そうだしさ、それに、ミルフィーが旅したところを見たかったんだ。」
「あたしも。」
「あはは・・・楽しそうだな。」
そっくりな3人を見つつ、ラードが明るく笑った。

神殿の小さな客室は、明るい笑顔に満ちていた。

そのミルフィーたちを迎え、ラードは一つの提案をした。
それは、セイタの傍にいる為に、銀龍の騎士から未だ不在のままの地龍の騎士へ替われないかというものだった。というのも、ミルフィーがみんなを連れてきてくれたことで、立派な銀騎士の後継者がいるということにラードは気づいたのである。そう、誰あろう、それは双子、いや、今では三つ子の筆頭である兄・ミルフィー、通称フィーの存在である。
ラードは、彼自身よりフィーの方がずっと銀騎士に相応しい腕を持っていると感じたのである。
神龍の守護騎士などガラではないと一端は断ったものの、全員に頼まれ、フィーも最後には承知した。

金龍の座する空間、そこで金龍と銀龍に対面してから、彼らは各神殿を回ることにした。無事元のミルフィーとして復活したミルフィーの帰参報告と、新しい銀騎士の紹介や、世界の修復の状況などを知る為に。

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yhajiさんが作って下さった曲です。
ありがとうございました。


「さ〜て・・・行ってみよっか〜〜!!!」
元気一杯のフィーの掛け声と共に、彼らは旅立つ。
朝靄に包まれた大地を踏みしめ、明るい未来に向かって!



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