星々の軌跡

 

その3・ライセンス試験

 

COSMOSさんからいただきました。いつもありがとうございますm(__)m


 「おい、ぼうず、朝飯でもどうだ?」
翌朝、まだ寝ているニーナにバーの主人が声をかけた。「えっ・・?」
彼女はまだ眠い目をこすりながら、カウンターにふせていた顔を上げる。
「あ・・あの、私・・ああ、そうか、昨日あのままここで寝てしまったんだ。痛っっ!」
頭が割れそうなほどの痛みが走った。どうやら二日酔いになってしまったらしい。
「大丈夫か、ぼうず?」
主人が心配そうに顔を覗いた。
「大丈夫です、すみません。ご迷惑をおかけして。」
ニーナは頭の痛みを堪えながら答えた。
「はははっ、まあ、いいってことよ。俺もついついすすめちまったからな。ところで、朝飯、食べるんだろ?」
主人は自分のと同じ朝食をカウンターに出した。
「遠慮はいらないよ、若いうちは腹一杯食わなくちゃな。」
「すみません。・・でも・・・」
頭がガンガンするニーナは、食欲がわかなかった。
「おいおい、俺の好意が受けれないってんのかい?」
「そ、そうじゃないんですけど・・・。」
彼女は主人の気迫に押されてしまった。
「まぁ、その様子じゃ、食べれないかもな。じゃ、どうだい、迎え酒といこう!」
主人はカウンターにグラスを置くとワインを注ぎ、ニーナに差し出した。
「うっ・・・」
その臭いだけでニーナは、吐きそうになってしまった。もう当分アルコールはいらないと彼女は思った。
「無理みたいだな・・・じゃ、これでも飲みな。」
ワインを下げると別のグラスにトマトジュースを注いでニーナによこした。
「すみません・・・。」
何も口にしたくない気分だったが、主人の好意をこれ以上無視するわけにもいかず、ニーナは一口飲んでみた。冷たいトマトジュースは口当たりがよく、喉がすっきりしていくのが分かった。
「ごちそうさま、おいしかった。」
彼女はグラスを空にすると主人に差し出した。
「お代わりはどうだね?」
「いいえ、もう結構です。」
「そうかね、じゃ、こっちは?そう大したもんじゃないがな。」
主人は朝食を差し出した。ロールパンにハムエッグ、野菜サラダそれとミルク。
「すみません、じゃ、いただきます。」
ニーナは少しずつ食べ始める。

「おやじ、俺にも朝飯くれよ。」
1人の男が、ニーナの横のイスにひょいと座った。
小柄なその男はアイパッチをしており、まるで、子供向けのビデオに出てくる海賊そのものといった風体だ。彼はニーナの方を向くと話し出した。
「俺、フリッチってんだ。お前、新顔だな、名前何てんだ?」
「ニーナ。」
「ふーん、女みたいな名前だな。まっ、そんなこたぁ、どうでもいいけどよ、何でも話にのるぜ。仕事でも、情報でも。このフリッチ様にまかしときゃー、間違いねーよ、但し、お代はたんまりいただくぜ。」
ニーナは暫く考えた。仕事はほしい、でも、この格好からいくとまともじゃないみたいだ。やばい仕事くらいしかないかもしれない。
「いくら?」
とにかく聞くだけ聞いてみようと決心したニーナだった。
「そうだな・・・25クレジットでお望みの物をやろう。」
朝食をがつがつ食べながらフリッチは言った。25クレジット・・今の彼女にとって例え1クレジットでも無駄遣いはできない、が、仕事も何もない彼女は、藁をも掴む気持ちで金を差し出した。
「はい、25クレジット。」
「よっしゃー!そう来なくっちゃ!で、何が欲しいんだ?言ってみな。」
彼女はまず、船について聞いてみた。勿論、彼女が今乗っている『ジョリー・ロジャー号』のことや、マンチーが貨物船を襲う事なんてあるのか、という事が聞きたかったのだが、イチキと同じようにそれについては全く知らなかった。

「船についてはだなぁ・・・まず、帝国艦隊の『タイタン』、あれには逆らうな、あの船はでっけいし、徹底的に装備されている。まっ、手を出すなら、商船の『スコウ』か『タンカー』がいいぜ。タンカーの方が、金目の品を積んでやがるが、防衛力が結構あるからな。その点、スコウは正面にシールドをつけてないから格好の獲物ってわけだ。マンチーの『ワスプ』は早いだけだ、シールドもついてねぇし、けど、『バルチャー』はなかなか手強いぜ。大型だし、しっかり前後にシールドもついてる。どっちにしろ、マンチーの攻撃艇は絶対に退却しねーからな。気を引き締めてかかんねーと、痛い目に会うぜ。で、他にはねーのか?あんちゃん?」
「海賊船は?」
私は海賊じゃないんだぞ!と思いながら聞く。
「もう25クレジットよこしな。」
「待って、どうせ払うなら・・何か仕事ない?」
ニーナは、海賊のことよりも、まず仕事の方が、と思って聞いてみた。海賊の事なら他の人でもいいだろう。
「仕事ね・・・そうだ!あんちゃんにうってつけの仕事があるぜ。俺のダチで、チーシャってのがいるんだけどよ、そいつが、小型艇を操る奴をずうっと探してるんだ。彼女ならおめえにたんまり、はずむだろうよ。」
フリッチはニーナに、IDスクランブラー・チップを渡した。
「こいつを彼女に渡すんだぜ。」
「そのチーシャさんってどこにいるの?」
ニーナは手のIDチップを見つめながら聞いた。
フリッチは何も答えず、黙って手を差し出した。
「な、何よ、また取るの?だってチーシャさんの居所が分からないと行けないでしょ?同じ用件じゃない。」
「ファーアームは広いんだぜ、あんちゃん?!」
さっさとよこしな、と言うようにフリッチは、手を差し出している。
彼は、ニーナが渋々出して覗いていた財布をひったくると、中から25クレジット出して、ぽんとニーナに返した。
「毎度ありぃ!チーシャなら『フリーギルド拓殖基地』にいるぜ。多分な。」
「フリーギルドのって・・・海賊の本拠地じゃ?」
またしてもお金をよこせというように、フリッチは手を差し出した。ニーナは財布をぎゅっと握るとフリッチを睨んだ。
「しゃあねーな。ま、がんばんな、あんちゃん。そこに行くまでにやられんようにな。他に何かあったらまた俺様にいいなよ。」
フリッチは、アイパッチを持ち上げ、どこも悪くない目を見せてウインクした。彼は、これ以上ニーナからお金を取れないと判断したらしく、朝食代をカウンターに置くとそそくさとバーを出ていった。

「ふう・・・」
ニーナはフリッチからもらったIDチップを財布にしまうと、席を立った。
「親父さん、いくら?」
「いいよ、俺のおごりだ。」
バーの主人は笑って答えた。
「でも・・・」
「いいってことよ。実は、俺にも息子がいてな、ちょうどぼうずくらいの頃、ハンターになって名を上げるんだ、とか言って出てっちまいやがったが・・・。」
「親父さん・・・」
ニーナは寂しそうに笑うバーの主人に言う言葉がなかった。
「ははは、そのうちひょこっと帰ってくるだろうよ。そうそう、あんた、スターパイロットのライセンスをもらいに行くって言ってただろ?そっちのドアから出て、真っ直ぐ行った突き当たりだよ。船の修理は金さえ出せば、やってくれるが、武器や商品なんかは、そいつがないと売ってくれないからな。早くもらった方がいいよ。」
「はい、すみません。アーマーの修理もしてもらわなくちゃいけないので。じゃ、ちょっと行ってきます。ごちそうさまでした。」
あまり好意に甘えても、とも思ったニーナだったが、断ったら余計悲しませる事になるのでは、と思いそうさせてもらうことにした。(今回だけは甘えさせてもらって、次からはきちんと払おう、そうだ!儲けたら親父さんに何か買って来よう。)と思いながら出口に向かった。

彼女は、まずアーマーの修理を頼んでおき、その足で帝国政務次官オフィスに行った。オフィスに入るとすぐ一人の立派な身なりの紳士に会った。髪は銀髪、顔には勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「ようこそ。私はオレリアン、ヒアスラ皇帝の正式な代理人です。」
「は、初めまして・・。あ、あの、私、ニーナ・シャピロと申します。」
まさか皇帝直属の司令官に会えるとは思いもしなかった彼女は緊張してしまった。
「ははは、そんなに緊張なさることはないんですよ。私は常に一般民とのふれ合いを大事にしたいと思っているのです。ですから、ここを訪れた方とは直接話す事にしているのです。さて、ご用件はなんなのでしょう、シャピロさん?」
オレリアン氏はにこやかに言うと手を差し伸べてきた。ニーナは緊張しながらも彼と握手をした。
「は、はい、スターパイロットのライセンスを頂きたくて。」
「スターパイロットのライセンスですか、では、あちらの部屋で試験を受けて下さい。何、ご心配なさるには及びません。簡単な試験ですから。部屋に入ったら、コンピュータの指示に従って受けて下さい。では、後ほど。」
オレリアン氏は、ニーナを部屋の入り口まで案内すると奥へ戻って行った。ニーナはどんな問題がでるのだろうとドキドキしながらコンピュータの前に腰掛けた。


 −−♪チャララッチャチャーーーーン♪−−
「ハロー、ハロー!スターパイロット試験にようこそ!!私は試験官のマッドです。(@o@)」
ニーナが座った途端、それまで動いてなかったコンピュータが動き出し、浮かれたBGMと共に話し出した。
「問題を出すのが生き甲斐・・マッド・テスター、なんちゃって。問題はたったの4問、だけど、全問正解じゃないとライセンスはあげないよ!さぁ、そこのあなた、用意はいいですか?」
−−♪チャラララッタ、チャラチャラ〜♪
「おぉっと、名前を聞くのを忘れてました、お名前は?」
−−♪チャ、チャーーーーーン♪
「はあ?・・・/^-^;」
予期しなかったおちゃらけコンピュータに、ニーナは目を丸くして暫く声がでなかった。

(な、なんなんだー、これは。軍の、それも仮にもスターパイロット・ライセンス試験のなんだぞ!いっくら今人間味溢れるPCが流行だからって、一般家庭じゃあるまいし・・。だれだ?このPCにこんなおちゃらけた性格をインプットしたのは?・・まさか司令官じゃないよねぇ・・。)ニーナは考え込んでしまった。
−−♪チャラッチャッチャ、チャラッチャーーーー♪−−
「どうしたんですかぁ?受けないんですか?受けて損はありませんよ。受験料はたったの10クレジットです。あっ、でも不合格の場合でも受験料の10クレジットは返却いたしませんので。まあ、頑張ってちょうだいね。お名前は?」
−−♪チャーチャラチャーン、ちゃーちゃらちゃーん、ちゃ、ちゃ、ちゃちゃ♪−−
「ニーナ・シャピロ」
「ニーナ・シャピロさんですね。では、IDカードを右下のインサーターに差し込んで下さい。」
彼女はいつも持っている自分のIDカードを差し込んだ。
−−♪ちゃかちゃかー、チャカチャカー、チャーララー♪−−・・・
「ニーナ・シャピロさん、っと・・登録完了・・では、横のコインインサーターに10クレジットコインを入れて下さい。」
−−♪たたたたたーんた、たたたたたーんた、、ターラーラーラー・・♪−−
呆れながらも、ニーナは言われたとおりコインを入れる。
−−♪しゃららー、たららった、たーーーたたーーーーーーしゃららー♪−−
「只今より、ニーナ・シャピロさんのスターパイロットライセンス試験、始まり、はじまりぃ〜!」
「はあー・・何か、疲れるう〜。」
ニーナはコンピュータの前にうつ伏せてしまった。呆れて物が言えない状態だった。

「それでは、第1問、よろしいですか?」
急に真面目な言い方に変わり、ニーナはその変わりようにびっくりして、顔を上げた。画面に音声と共にその問題が写し出された。
「第1問、1パーセクは、何光年か?」
「3.26光年!」
彼女は自信たっぷりに答えた。
「ピンぽーーーーーん!!ご正解〜。・・それでは、第2問、最も熱いブルースターのスペクトル型は何だ?」
(う・・なんだったっけ、わっかんない・・・まあいいや、私の血液型でも言っとこう)
「O型!」
「お・お・あ・た・りぃぃぃぃ!!やるね、ニーナちゃん!!」
(げっ、当たっちゃった。)
まさか当たるとは思わなかったニーナはずっこけてしまった。
「うほん・・それでは、第3問、力の数学的表記は?」
「数学的ぃ?・・私、数学って聞くと蕁麻疹が出るんだよね。お味噌が拒絶反応を起こすの。えっ、そう、勿論脳味噌の事。むむむーーー、力の数学的表記・・んなことぉ・・・」
頭をかかえて考え込むニーナ。
「分かりませんか、ニーナ・シャピロさん。・・カウントダウンしますよー。」
「ええーっ、そんなことすんのお?ええと、ええと〜・・」
彼女は頭を抱えて必死に思い出そうとする。
「カウントダウン開始、、テン、ナイン、エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン、ズエーロウ!!はーい、残念でした、またどうぞ。おかえりは、あちらでーす。」
画面一杯の手が出入口を指している。
仕方なく部屋を出ようとニーナが立ち上がった時、再びコンピュータがしゃべった。
「10クレジット入れれば、も1回、チャレンジできるよ。さあ、どうしますか?」
「やるわよ、こうなったら受かるまでやるんだから!」
コンピュータに馬鹿にされている感じがして、頭にきてしまったニーナはそう叫ぶとコインを入れた。

−−♪チャラララーーーーーーラーラーラー♪−−
「さあ、今度こそは受かろうぜ、ニーナちゃん!!では、第1問、1パーセクは何光年か?」
「3.26光年!」
さっき答えたのに、と少しいらついてきたニーナだった。
「ぴんぽーーーーん、では、第2問、最も熱いブルースターのスペクトル型は何だ?」
(あれ?これも一緒だ、らっきー!)
「O型!!」
(さーて問題は次だ、分かる問題だといいんだけど、でも今までの2問は全く一緒だったから。)
「ピンポーーーーン!では、第3問、力の数学的表記は?」
(やっぱり一緒?・・・困ったなぁ・・・。)
「次に上げる4つの答えの中から選びなさい。1、F=dt/dx 2、F=−F3、F=(d/2)a 4、F=ma さあ、どれでしょう?」
「ええーっ、さっきはそんなこと言ってくれなかったじゃない?」
ニーナは答えるのも忘れついつい文句を言ってしまった。
「実はね、僕、ニーナちゃんが気に入っちゃったんだ。ちょっと少年ぽくって、ほっとけないって感じで。・・、ニーナちゃん見てると、電圧が上がってショートしてしまいそうなんだ。こんな気持ち始めて。」
(わ、私は、PCに好かれる質なのか?)
ニーナはぞぞっとしながら、そのことは努めて考えないようにし、一生懸命、答を選択していた。
「4番、F=ma!!」
「やった!!では、最後の問題です。スターパイロットは、何に忠誠を誓うべきか?」
「ええーーーと、ヒアスラ皇帝かな?・・それとも帝国・・でも皇帝が代わったら、・・だからぁ・・・・」
ニーナは少し考えてから答えた。
「帝国!」
−−♪パラパラッタターーーーーーーーン!!♪−−
「おめでとう!!合格です!!これであなたも正式なスターパイロット!」
「わーーーーーーーーー!!ぱちぱちぱち!!」
コンピュータから拍手喝采の音声が聞こえた。
「なんなんだろうね、全く、これはあ!!」
そして、「暫くお待ち下さい。」とすました声。
ニーナがため息をついて待っているとIDカードを入れたところから、青いカードが出てきた。カードにはニーナ・シャピロと記載されている。
「じゃ、輝ける帝国のスターパイロットの一員としての自覚と誇りを持って頑張ってくれたまえ。他にご用件は、ニーナちゃん?」
「通関手続き申請書が欲しいんだけど。」
「通関手続き申請書ですね、では、IDカードを、もう一度インサーターに入れて下さい。帝国のデータバンクにインプットしますので。」
ニーナはIDカードを差し込んだ。暫くして、ビープ音とともに緑色のカードが出てきた。
「受理ナンバーは、CRC−07です。ご確認下さい。」
「はい、確かに。」
ニーナはカードを見ると言った。
「両方ともなくさないようにするんだよ、ニーナちゃん。でも、僕としては、またニーナちゃんに会いたいから、なくすのは、大歓迎だけどネ。」
画面一杯にウィンクが写った。
「うっ、最後の最後まで・・・。プログラマーの顔が見てみたい・・。」
そう思いながらニーナはそこを離れた。

部屋をでるとオレリアン氏がソファに腰掛けて待っていた。
「試験は合格したようですね。おめでとう。他に何か用件はありますか?」
「いいえ、どうもありがとうございました。失礼します。」
「幸運を。」

ニーナはお辞儀をするとオフィスを後にし、ベースの『スターシップ設備』の看板のかかった店に入った。
「いらっしゃーい!」
店内のカウンターに主人らしき人が座っている。
「こんにちは。」
「何が欲しいのかね、兵器類、フォースシールド、ECMユニット、特殊設備と、うちでは船に欠かせないものは何でも揃っているよ。永久保証付きで、取り付け費用はただだよ!!どれにする?」
主人はカウンターの上のPCに商品の一覧表を出した。
「ええっとぉ・・儲けなくちゃいけないから、この貨物庫を。」
武器も防衛力もつけないといけないが、先ず、稼がなくてはと思い、一度に少しでも多く荷物を運べるように貨物庫を注文した。
「へい、毎度ありぃ。お客さんの船のタイプは?」
「サンレーサー・タイプです。」
「じゃ、標準装備で4基だな。あと4基搭載可能なんだが、どうする?荷物を運べなくちゃ儲けも少ないからな。4基付けとくかい?」
主人は、にこにこ顔である。
「んー・・・お願いします。」
しばらく考えてから返事をする。
「ほいきた、がってん承知の助。早速取りかかるとするよ。他には?」
「うーーーーん、もう少し儲けたらにするよ。」
取り付けたい物ばかりだが、儲けないことには、どうすることもできない。ニーナは後は商品を買うお金としてとっておくことに決めた。
「カロノスは治安がいいから、海賊もマンチーも少ないが、出るときには出るからな、武器に金は惜しんじゃいけないぜ。」
主人は、ニーナから渡されたクレジットカードで代金の支払い手続きを済ませると、カードを彼女に返しながら言った。
「ん、わかってる、親父さん、ありがとう!!もう少し儲けて、武器やシールド類をしっかり装備するまで、やつらと出くわせないよう、祈っててよ!」
「はははっ!祈っててやるよ。」
ニーナは店を後にすると再びバーに来た。スターパイロットとしてはニーナは新米だ。すぐ仕事が入るわけはない。心配したバーの主人が、仲買人に紹介してくれる約束だった。

 

<<TO BE CONTINUED>>


Back】 【Index】 【Next】