--会話だけの謎なおはなしたち・その20--

『三つ子が行く?フィーとフィアとそしてミルフィー・その1』


フィー
(ミルフィー兄・18才)

フィア
(ミルフィア・18才)

ミルフィー(少女)
(金銀ミルフィー・19才)
    

 
【02/05/18】

ミル(金銀):わおっ!兄貴がすぐ後ろにっ!!
ミル(兄):おっす!フィアとは差があるけどな。なんとかあんたと並べそうだ。
     オレに入れてくださった方、どうもありがとう。<照れ笑い
ミル(金銀):・・で?いよいよ人知未踏の地へフィアを連れていくんですって?
ミル(兄):あ、ああ・・・なりゆきでそうなっちまった。あはは・・・<焦りっ
ミル(金銀):ふ〜〜ん・・・でも、いいわよね、兄貴という心強い半身がいて。<小声で独り言っぽく(私んとこは頼りない奴とおじさんだもんねーーー。)
ミル(兄):何気弱な事言ってんだ?あんたらしくない?
ミル(金銀):え?聞こえちゃった?
ミル(兄):聞こえるって。なー、なんならカルロス連れに帰ったらどうだ?
ミル(金銀):思いっきりカルロスを足蹴にした兄貴(+フィア)の言葉とは思えないセリフね、それ?<青空・龍人の地、その5
ミル(兄):い、いや・・あんたはフィアじゃないし・・・<ぼそ
ミル(金銀):え?今何ていったの?
ミル(兄):な、な〜〜んにも言ってないって。
ミル(金銀):・・・・・<じろり!と睨む

ミル(金銀):まっ・・いっか・・・我が道を行く!でがんばってみるわ。
ミル(兄):カルロスは?
ミル(金銀):しつっこいわねー!そうすればフィアにちょっかい出されなくなるとでも思ってるの?世界が違うのよ、世界が!
だいたい・・龍人の地へは誰も行けないんだから、もう安全圏でしょ?
ミル(兄):あ・・、そ、そうだな。
ミル(金銀):わたしは、あそこでカルロスよりもっとかっこよくて腕のある銀騎士見つけるんだから!
ミル(兄):銀騎士ってカルロスじゃないのか?
ミル(金銀):ざ〜〜んねんでした〜〜・・青空パラレル番外編で出たってことは、金銀では出ませ〜ん。(のはず?
ミル(兄):じゃ、誰なんだろうな?
ミル(金銀):う〜〜ん・・・かんりにんもまだ考えあぐねているらしいというか・・・まだまだお話は序盤だから。
ミル(兄):そうだな。じゃ、まーそゆことで、お互いがんばろうな。
ミル(金銀):おっけー!

・・・・・
ミル(金銀):(私としては・・兄貴がいいんだけどな〜〜・・・無理だし・・・。)
ミル(兄)と一緒なら間違いなく頼りになる、と思いつつ、ミル(金銀)は自嘲していた。

(兄) すぐ後ろにだって? すぐ横にの間違いだろーが!! 2002/05/20 01:05:45
(兄) まあしばらくは横に並んで仲良くしよーぜ! 2002/05/20 01:06:53
(ミル(金銀)) ホントだっ!ま、一緒に冒険することになったし<おりきゃら話、 仲良くいきましょ♪ 2002/05/20 06:41:37

(フィア) わたしにもおねー様ができたのねっ!男性の扱い方も教えて頂けるかしら〜♪``r(^^;)ポリポリ 2002/05/20 23:37:05
(兄) ありゃあ〜、ファンが増えたおかげでまた放されちまったい!まあゆっくり後から行くけどな。 2002/05/21 00:52:51
(ミル(金銀)) フィアの扱い方っていうのはどのあたりまでのなのかしらね?f^^;  からかい方なら教えてあげられるわよ?(笑  2002/05/21 06:46:56
(ミル(金銀)) 兄貴もいいけど、やっぱり女同士よねーーー(^-^) 2002/05/21 09:38:03
(フィア) そうよね。お兄様も素敵だけどやっぱり女性同士でないとお話できないことも・・・ 2002/05/21 13:02:32
 

  *レスの赤いハンドル名は訪問して下さった方のカキコです*
   

 
【02/05/19】


「あれ?ここ、どこだ?」
「フィー?」
「あ、ああ・・・どこかへ飛ばされたみたいだけど、大丈夫、きっと合流できるさ。」
「そうね。」
龍人の地を探検していたミル(兄)とミルフィアは、魔物との戦闘中だった。
そして、ミルフィアの危険を感じ、彼女とそして彼女と対峙していた魔物の間へ斬り込んだ次の瞬間・・・気が遠くなるような感じを受けたあと、そこへ来ていた。

それまでとまるっきり違った景色。岩山の丘陵地帯で戦っていたはずの彼らは、森の中にいた。
レオンやレイミアスとは離れてしまったものの、ミルフィアはそこにいた。そのことにミル(兄)は安堵しつつ彼女と共に歩を進めた。

−ガサッ!−
「む?!」
ミルフィアを庇い、ミル(兄)は緊張する。
「あれ?」
「は?」
茂みの向こうから現れた剣士を見て、ミル(兄)は呆気にとられる。
「兄貴じゃない・・・それに・・・・・え?・・ひょっとしてミルフィア?」
「え?」
そして、ミルフィアもまたその人物を見て驚いていた。
なんとミル(兄)に、いや、自分にそっくりなのである。
「な、なんだよ・・・・どういうわけだよ、これ?」
あり得ない出会いだった。それはもしも、自分の歩む道がそれに繋がっていたらそうなっていたであろうという人生の分岐の一つ、いわゆる未来の自分たち、自分(ミル(兄))とミルフィアが一つになった人物、それが目の前の人物なのである。
不思議な空間、野の中央平原で会ったことがあるその人物は、本来出会えるはずのない未来の自分。ただしそれに繋がっているかどうかは不確かである。『もしも』という過程の未来。


「そ、そうなの?」
「いや・・・だから、まー・・・異世界での別のオレたちの未来と思った方がいいと思うけどな。」
あまりにも酷似しているその姿は、いい加減な説明ではいくらミルフィアと言えども納得しそうもなかった。ミル(兄)は、一応こんな感じだとミルフィアに説明する。あくまで鏡面世界での出来事として。
「素敵♪」
「は?素敵?」
ショックを受けるかもと思っていたミル(兄)は、顔の前で手を合わせてうっとりしたようにミル(金銀)を見つめたミルフィアに驚く。
「だって、そうでしょ?また一人増えたんですもの。ね、そうするとあなたは私のお姉さんということでいいのかしら?」
「そ、そうね。」
そのお気楽天然さに、さすがのミル(金銀)も呆気にとられる。自分の中のフィアはこんな感じなのだろうか、とふと思ってしまう。

そして、ここに摩訶不思議な組み合わせ、出会えるはずのないパーティーが結成された。

「ともかくここがどこなのか、そしてなぜこんなところに飛ばされたのか、元の世界には戻れるのか、探索するしかないよな?」
「そうね、兄貴。やるしかないのよね?」
「いつもの展開だな。」
「そう。目の前の現状に向かって突き進む。まず出来ることから。」
「ああ。」
妹はフィアしかいない、それがミル(兄)の心情だった。が、今こうして訳の分からないところでミル(金銀)と出会えたことは、この上なく心強いことだとも感じていた。
そしてフィアのこともある。人見知りが激しいフィアも、ミル(金銀)には初対面から親しみを感じていたようだった。(自分自身でもあるのだから当たり前なのかもしれないが)


ということで、ミル(兄)をフィー、ミルフィアをフィア、そしてミル(金銀)をミルフィーと呼ぶことにし、ややこしい三つ子?の旅は始まった。(最初ミルと呼ぶことにしようと思ったのだが、なぜだかフィーが口ごもってしまい、結局フィーとしては自分を呼んでいるようでおかしな感覚なのだが、ミルフィーとした。)

何が彼らを待ち受けているのか?
ミル(兄)とミル(金銀)のからかい合戦とお嬢様フィアの天然ぼけ。
さてさて・・・いかなる英雄サーガが聞けるのか?

 
    [参:青空に乾杯♪] 

 
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