--会話だけの謎なおはなしたち・その8--

『いざ、凶暴生命体退治!』

 
【02/02/05】

リズ:惑星バスルチの周回軌道に乗るよ。
ニーナ:い、いよいよね・・・・。<ごくっとツバを飲む
     私たちは船内で待ってるから、よろしくね。
ミル(兄):は?一緒に行くんじゃないのか?
ニーナ:ご、ごめん・・・以前狂人を治すっていうNSBというワクチンを取りにきたとき、一応問題の研究所には入ったんだけど・・・・い、生きた心地がしなかったのよ。
ミル(金銀):でも、一応入ったのね?
ニーナ:そ、そう。凶暴な殺人鬼なんだけど、少し頭が弱くてね。物陰にかくれていれば襲ってこないのよ。でも・・・。
ミル(金銀):でも?
ニーナ:少しでも姿を見られれば、即、ミンチよ。
ミル(兄)(金銀):・・・・・・。
ニーナ:あの時は単にラッキーだけだったのよ。NSB、つまりNSブースターが保存されている部屋に行くまでの廊下・・・次の曲がり角を曲がったら奴に出くわすんじゃないかって・・・もう心臓が止まりそうだった。<思わずぶるっと身震い
ミル(兄)(金銀):・・・。
ニーナ:そうそう、2人にこれ渡しておかなくちゃね。
ミル(兄)(金銀):?
ニーナ:生命探知機って言うの。範囲は限られるけど、近くに生命体がいれば、それに反応して赤く点滅するから。
ミル(兄)(金銀):なるほど。<自分たちがそれで表示されているのを見て納得する
ニーナ:でも、気を付けてね。怪物は図体の割に素早いのよ。あっという間に襲いかかってくるって聞いたから。
ミル(兄):大丈夫だろ?塔の魔物も結構攻撃はすばやいんだぞ?ちらっと姿が見えたと思ったらもう目の前なんて事もざらだよな?
ミル(金銀):まーね。防御結界も念のため張っていけば、まず大丈夫なんじゃない?
ニーナ:探知機には研究所とそこから宙港までのマップも入れてあるから。
ミル(兄):おお〜♪そいつは上出来じゃないか?オレたちっていつもマップもなしだもんな。
ミル(金銀):そ、そうね。前もって入手してるなんてことは滅多にないわね。<苦笑い

ニーナ:じゃ、そろそろ大気圏突入するから、シートベルト締めてね。
ミル(兄)(金銀):オッケー。
ニーナ:期待してるわ、お二人さん♪
ミル(兄)(金銀):まかせておけって!/まかせて!


−プシュ〜〜−
『警告!バスルチ採掘ステーションは、人命に関わる危険が発生した為、閉鎖されています。旅行者のみなさんは、近づかないで下さい。ATTENTION!繰り返します・・・』
宇宙船1隻もそして誰もいない宙港を変わらず飛び続けている球体のインフォメーションロボットのアナウンスが、辺りに響いていた。
正規な入口ではなく緊急用ハッチを開け、そこから外へと出ていったミルフィー2人を、ニーナとリズはコクピットのスクリーンを通して祈るような気持ちで見つめていた。


ミル(兄):なー、ここでこの事件を解決したら、オレの票あがると思うか?
ミル(金銀):・・・・・。<少し呆れたような表情でミル(兄)をじっと見る。
ミル(兄):な、なんだよ?
ミル(金銀):その緊張感のなさじゃ〜ね〜・・・・。
ミル(兄):は?このくらいで緊張してどうすんだよ?え?
ミル(金銀):どうでもいいけど、捕らぬ狸の皮算用って言ってね・・。
ミル(兄):?
ミル(金銀):下手に期待しない方がいいと思うわ。それに、まだ結果は出たわけじゃないし。
ミル(兄):結果って・・・そんなの当たり前だろ?無事怪物をやっつけて大団円に決まってるだろ?
ミル(金銀):でも、数体いるとは聞いたけど・・・これほどじゃないんじゃない?<探知機をミル(兄)に見せる
ミル(兄):たしかそうだが・・・?<物陰に隠れましょと目配せするミル(金銀)に従う。
ミル(金銀):そう高い知能はないって聞いたけど・・・増殖した?
ミル(兄):・・・ホントだ。<探知機を覗く
ミル(兄):ちょっと気合いを入れないといけないかな。
ミル(金銀):そうね。相手が未確認なだけに。
ミル(兄):ああ。魔法が効くのかどうかも、まだ分からないしな。
ミル(金銀):しばらく研究所には入らないで、様子を見ましょうか?
ミル(兄):そうだな。あまり外へは出てこないようだから・・・出てきた奴でまず試して、それからにしようぜ。

冒険の成功のカギは、敵を甘くみないこと!2人は探知機と肉眼とで、周囲に注意を張り巡らせていた。


>>> 続く >>>


(ミル(兄))おお〜〜!ふ、増えてる・・・。よしっ!この勢いで魔物を倒せば・・・?2002/02/0512:23:01
(ミル(金銀))だから、そういうことはいわない方がいいって、言ってるのに・・・全くバカ正直なんだから・・(でもそこが兄貴のいいところ?2002/02/0512:50:08
(ミル(兄))でも確かに最近増えてるぜいっ!やっと調子が出てきやがった!V(^0^)2002/02/0800:47:37
(ミル(嬢)=フィア)お兄様がんばって!!\(~o~)/2002/02/0800:52:02
 

 

 

 
 *レスの赤いハンドル名は訪問して下さった方のカキコです*

 


「あああ・・人間の身体が・・・めちゃくちゃに引き裂かれて・・・壁に血が飛び散り・・い、いや、もう辺り一面血と臓物の海に・・・・」

「取りに行く気なのかい?よしな、よしな・・命が幾つあっても足らないぞ。奴等はいきなり飛びかかってくるんだ。そして、そしたら、もう・・次の瞬間にゃ・・引き裂かれてるんだ。」

参)『星々の軌跡』その21「タルゴン隊長、判明!」より


「彼女が無事船の中に入り、そのドアを閉めようとした時、彼女の視界には、世にも恐ろしい姿をした怪物が、船のステップを上ろうとしているのが入った。
それと比べるとナーシー星系で会ったシシャザーンなどは、かわいいものである。シシャと同じように爬虫類系のように思えたが、耳まで裂けた大きな口には、ものすごく長く鋭い牙がある。目は退化してしまっているかのように、小さなものが耳のすぐ横にあった。金属かとも思われる光沢のある皮膚は真っ黒、そして、その細長い骨と皮だけのような手が・・するどい爪がニーナの目の前に伸びてきていた。
−バシューーッ!−」

参)『星々の軌跡』その22「恐怖の生命体」より
 


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