--会話だけの謎なおはなしたち・その9--

『ごたいめ〜ん!ミルミルとネクロご一行様(謎』

 
【02/02/07】

−シャーシャー・・−
研究所の自動扉が開く音がしていた。
視線があったら最後だと聞かされているミルフィー2人は見たいのをぐっと我慢し、ひたすら建物の周りを囲んでいる塀に身を潜めて近づいてくるのを待っていた。

ミル(金銀):あっ!
ミル(兄):なんだ?
ミル(金銀):どうして忘れてたんだろ〜?
ミル(兄):?
ミル(金銀):(ふふっと笑って)だって、そうじゃない?恐怖の生命体って言っても空を飛べないのよ。
ミル(兄):あ、ああ。
ミル(金銀):私はこうみえても風術が使えるのよ。
ミル(兄):ホ、ホントか?
ミル(金銀):そうよ。おばあさんに教えてもらったの。
ミル(兄):おばーさんってあの?
ミル(金銀):そ。
ミル(兄):・・・・なんだよ、あのばーさん、女だからってえこひいきしやがって・・・<ぶつぶつ
ミル(金銀):だって仕方ないでしょ?あなたすぐ死んじゃったんだから。
ミル(兄):そ、そういやーそうだった・・。で〜・・ということは、こんな格好悪いこと(物陰に身を潜める)しなくてもいいってことだよな?
ミル(金銀):そう。研究所内ならまだしも、外なら大丈夫よ!

呪文を小さく唱え、2人はふわっと上空へ浮かび上がる。
ミル(兄):で、これで魔法も有効だってことが証明されたわけだ。
ミル(金銀):そうね。<2人とも眼下に見える怪物を見ながら


謎の生命体:うがっ?<上空の2人の姿にびっくりして、建物内に駆け込む。
ミル(兄):あれ?・・・・凶暴なはずなんじゃ・・・

その様子からは気の小さい巨人としか見えなかった。もっとも鋭い牙と異形な人相(?)は、凶暴そのものではあるのだが。

−シャ、シャー、シャー−
ミル(金銀):え?<怪物の代わりに出てきた人物を見て驚く
謎の男:なんだ、怪物退治に来たってんのか?
ミル(兄):・・・・人間・・・か?
謎の男:オレのどこが怪物に見えるんだ?

一応警戒しながら、すうっと下へ下りる。

謎の男:双子・・か?男と女の双子の剣士・・・・<考え込む
謎の声:きゃ〜〜!!もしかして、青空のミルフィーとミルフィア?それとも金銀へ出張した少女のミルフィー?
ミル(兄)(金銀):な、なんだ?/え?な、なに?(しゅ、出張って・・・。)
謎の少女:まさかこんなところで会えるなんて・・。あたし、あなたの大ファンなのっ!サインいただけるかしら?<金銀のミルフィーに駆け寄って目を輝かせて見つめる

呆然と立ちつくす2人・・・そして、しばらくしてはっと気づく。

ミル(兄):ひょっとして、あんたが、あのネクラなニール?
サシャナ:あら!失礼ねっ!ニールはネクラじゃないわ。ネクロマンサーよ!
ニール:まーいいじゃないか。<軽く笑う
ニール:オレもネクラだとは思ってはいないが、確かにオレがネクロマンサーのニールで、こっちがソーサレスのサシャナだ。
ミル(兄)(金銀):ど、どうも。<意外な展開で呆気にとられている
ニール:怪物退治に来たんだったら悪かったな。迷宮をあちこち行ってるうちに、ここに出ちまってなー・・・・・。
ミル(兄):で、あんたが倒した?(それにしてもこの生命反応の数は?)
ニール:あ、いや・・・ちょうどその時少し前に倒した魔王を蘇生させてたんだ。
ミル(兄)(金銀):魔王・・・を?
ニール:ああ。で、ここへ出た途端、奴は襲って来やがったが・・・所詮格が違うんだろ?その蘇生させていた魔王に一撃で倒された・・・というか、一瞬にして炎に囲まれ・・炭となった。残りも似たようなもんさ。
ミル(兄)(金銀):す、炭・・・・・。
ニール:悪かったな、ホント。楽しみにして来たんだろ?<怪物退治
ミル(金銀)::あ、い、いえ・・・。解決していればそれでいいんだけど。

−シャシャー−
ミル(兄)(金銀):<退治するはずだった凶暴生命体らしきものが出てきて思わずびくっとする。
サシャナ:なーに?お掃除終わったの?
生命体:うが・・・。<うなだれる
サシャナ:(ちらっと内部を見る)なによ、まだ全然きれいになってないじゃないっ?床も壁も血の染みがぜんぜん取れてないわよっ?!
生命体:うが・・・・。<申し訳なさそうに頭をかく
ニール:幾重にも染みついてるしな・・、血の染みってのは、なかなかきれいにならないからな。これでも一生懸命雑巾がけ(モップがけ?)したんだろ?疲れたって言ってるぞ?
サシャナ:だめよっ!奪った命は帰らないけど、せめてここをきれいにするのが、この子たちの罪の償いなのよ。
ミル(兄)(金銀):(こ、この子たち・・・・)<ひたすら呆然としている
ニール:だけどだな〜・・・・
サシャナ:きれいにして安全だと分かってもらえたら、次はこのファーアーム中を巡礼して、犠牲者の冥福を祈るのよ。
ニール:いや・・そこまで言わなくても、オレたちの世界へ連れていけばいいんじゃないのか?
サシャナ:そんな逃げるようなこと反対よ。・・でも、そうね・・・・そうまでしなくても、せめてここをきれいにし、ファーアームの人たちにここが安全だと分かってもわらなきゃ。きちんと罪をつぐなってこそ、ニール組の一員ってものよ。
ニール:・・・・・・。<サシャナの勢いにこれ以上言葉が見つからない

ミル(兄)(金銀):あの〜〜・・・・
サシャナ:ちょうどいいわ。ミルフィーたちってファーアームの人に頼まれて来たんでしょ?
ミル(兄)(金銀):あ、ああ。/え、ええ。
サシャナ:じゃー、報告すればいいだけだから簡単ね。良かった。<にこっと笑う
サシャナ:だから、ほらっ!早く掃除に戻りなさいっ!あなたの仲間だけでなく、他のみんなも手伝ってくれてるんだから〜!
生命体:うがが・・・・。<しょぼんとして中へ入っていく


サシャナ:ね、ミルフィー、お茶しない?冒険の話いっぱい聞きたいわ。
ミル(金銀):え、ええ・・・いいけど。<ちらっとミル(兄)を見る
サシャナ:兄貴はいいわ。あたしが話したいのはミルフィーだけ。
ミル(金銀):そ、そう・・・・。
サシャナ:宙港にあるタワー最上階の展望ドームって一面星空が見えてホントにきれいなのよ。入口が独立してて、偶然(あの生命体は)そっちへは行かなかったみたいだから大丈夫よ。ね、そこでお話ししましょ。
ミル(金銀):え、ええ・・・。じゃー・・・・。<気まずそうな笑顔をミル(兄)に向け、サシャナに引っ張られるようにしてその場から立ち去った


ニール:悪いな。いつもあの調子でな・・・魔物や召喚したアンデッドだけでなくオレも散々振り回されててな・・・・。<苦笑い
ミル(兄):な、なるほど・・・・。<大いに納得



そして、ニーナにその事を報告して帰途につくジョリー・ロジャー号の中、ミルフィー(兄)は、ふさぎ込んでいた。
数時間後、無事野原へ着き、ニーナたちと別れる。


ミル(金銀):どうしたの、ずっと元気ないわね?あなたらしくない?
ミル(兄):あんたはいいよな、あんたは。<ため息をつき
ミル(金銀):?
ミル(兄):これでオレはまた票獲得のチャンスを失ったってわけだ。・・・・はーあ・・。
ミル(金銀):そんないじけた態度取ってると入るものも入らなくなるわよ?
ミル(兄):う”・・・・・・。
ミル(金銀):私たちのポリシーっていうのかコンセプト(違っ!)は、どんなときも青空のように明るくでしょ?!
ミル(兄):あ・・そ、そうだった。<はっとして
ミル(金銀):頑張りましょ!バスルチでは活躍しそこなっちゃったけど、今度は自分のいるべき世界で!
ミル(兄):おぉっ!<思い出したようにきっぱりと返事をする
ミル(金銀):た〜んじゅん♪<小声で
ミル(兄):何か言ったか?
ミル(金銀):あ、ううん。何でも。お互い頑張りましょうって言ったの。
ミル(兄):そっか。そうだな。お互い頑張ろうぜ!
ミル(金銀):オッケー、兄貴!
ミル(兄):違うって言ってるだろ?オレの妹はフィアだけだっ!
ミル(金銀):シスコン!
ミル(兄):うるせ〜!少しはフィアを見習え!このじゃじゃ馬!
ミル(金銀):あら〜!じゃじゃ馬というより腕利きの剣士と言ってほしいわ。それに、そうでなかったら、どうやって世界を救うのよ?
ミル(兄):そ、それは・・だな・・・・。
ミル(金銀):大丈夫よ。時と場合によっては最高のレディーに変身するから。
ミル(兄):あんたが・・か?<信じられないというような顔
ミル(金銀):だれかさんはその切り替えができないから、人気がいまいちなんじゃない?
ミル(兄):そ、そうだったのか?
ミル(金銀):さ〜?知らないけど。
ミル(兄):あ、あんたなー・・・・。
ミル(金銀):大丈夫よ。票が入らなくっても認めてくれる人はいるんだし。
ミル(兄):そ、そうか?
ミル(金銀):そう。私もフィアも・・・・レオンもレイムもおばーさんも、み〜〜んなあなたのことが大好きだから。
ミル(兄):そ、そっか?
ミル(金銀):ぐじぐじしないで、どこかの片思い部長みたいに水面下でもいいから頑張れ!
ミル(兄):す、水面下ってなんだよ、それ?<不服そうに
ミル(金銀):(あははっとごまかし笑いして)じゃー、応援してるからね、兄貴。お互い無事エンディングまで展開していくことを祈って!
ミル(兄):あっ!
ミル(金銀):どうしたの?
ミル(兄):転換コイルとターボブースター・・・
ミル(金銀):ああっ!あんまり意外な結末ですっかり忘れてたっ!
ミル(兄):ニーナとは連絡つかないよな?
ミル(金銀):宇宙の向こう(?)だもんねー。<ため息
ミル(兄):まっ・・・いいか・・・。
ミル(金銀):そうね・・・これでこの一件も書き終えることになるんだから、そのうち何か書き始めるでしょ?(でも、しばらく真っ白状態?<汗)


ミルフィー2人は、じっと見つめ合い大きくため息をついた後、明るく笑い合って別れた。

誰もいなくなった草原、風にそよぐ草の音が楽しそうに囁き合う笑い声のように聞こえていた。


ミル(兄):とにかく、オレをよろしくなっ!
ミル(金銀):しつこいと反対に嫌われるわよっ?!

・・・・今回の事件がきっかけで(?)世界は異なってもどうやら意志通じOKとなったらしい?
 


ミル(金銀):う”〜〜〜〜・・・後から読み返してみると、私って言い過ぎてるような・・・。人気が落ちたらどうしよう?(汗
  〃   :やっぱりここは、兄貴が言うように少しフィアを見習うべきかしら?f^-^;


(ミル(兄)) な、なんだか知らないが・・増えてる・・(TT) 嬉しいな〜〜・・・・ありがとうっ! 2002/02/10 00:08:56
(○リー) 私も増えてるわよ!(^^)ただいまサの字をリード中!!\(^o^)/ 2002/02/10 23:13:17
(ミル(金銀)) 私・・ミルフィアに抜かされてる・・・。ぽんぽん言い過ぎたのがいけないのよね、やっぱり。 2002/02/10 23:26:06
(シャムフェス) 俺も増えてるぞ 2002/02/11 00:44:52
(葛葉) それが不思議だ・・・>シャムフェス 2002/02/11 06:45:06
(サシャナ) ええ〜〜?どおしてぇ〜? 出張までして探検してる(?)のに・・・。オリキャラその9で○リーさんのようにあの子たちをこき使っちゃったのがいけなかった? 2002/02/11 15:04:05
(エ○ー) だって私には熱狂的なファンがついてるのよん。サの字はドルイドの相手でもしてれば〜?それにしてもニールのやつはどこほっつき歩いてんるんだか・・・ 2002/02/12 00:48:31
(ニール) (逃げるが勝ちってやつに決まってるだろ?<ぼそ 2002/02/12 06:40:20
 

*レスの赤いハンドル名は訪問して下さった方のカキコです*
 
 
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