疲れているのか?・・・・・
いや、疲れてなどいない・・いるはずがない。
オレはこの世界で最強の馬だ。
どんな深い海も、どんな高い山も
一息で越えてみせる。
どんな強い猛獣でも、どんな強烈な魔でも
一瞬で倒してみせる。
善であれ、悪であれ、
天使であれ、悪鬼であれ、
オレに敵う奴はいない・・・・・・
だが、この焦燥感はなんだ・・・・・
闘う相手が欲しいのか?
いや、違う・・・・
欲しいのは・・・オレが欲しているのは・・・
たった一人の乗り手
オレの背の空虚を、心の空虚を埋めてくれるオレの主
滾る心と情熱を持つ人物・・・
オレを理解してくれるただ一人の主が、友が・・・欲しい・・・
そうだ、今一度旅立とう
時を越え、世界を越え・・・オレがオレである為に
どこかにいるであろうオレの分身、オレ自身を探す旅に
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