青空に乾杯♪


*画像,タイトル,文、共にレイベンさんからいただきました*
ありがとうございました!m(_ _)m
 
 
青空に乾杯♪
100話突破記念画像
『決闘』


 ゴーガナス国の王都は、かつてない賑わいをみせていた。それは、すでに亡くなったものと思われていた先王直系の王女が先日王都に無事帰還したこと。そして、王女の発した言葉にあった。
「私が認めざるを得ないような腕のある剣士ならば嫁ぎましょう。」
かくして、御前試合がとりおこなわれることとなったのである。
『優勝者は王女を娶ることができる。』
この噂はまたたくまに王国中に、はては国外までにも広まった。
噂を聞きつけた人達は王都を目指した。ある者は試合に出場するため、ある者は試合を見物するために、ある者は儲け話を探して、ある者は農地を捨て都会で一旗あげるために…
人々はそれぞれの野望を胸に王都に集う。

ここはゴーガナスから遙か遠い異界の国。ここにも御前試合開催の噂は流れてきていた。
「優勝者はミルフィー王女と結婚できる・・・か。優勝すれば、こんなしけた生活から抜け出せる。それどころか一国一城の主。へへ、俺にも運がまわってきたようだぜ。」
「なに、ゴーガナス王国で御前試合が開催されるだと。剣にいきる者として、またとない好機。この腕で国を手に入れることができるとはな。」


御前試合では、相手にとどめを刺すことは禁じられていた。が、相手を殺したとしても、罪を問われることはない。剣士が剣を抜き対峙したならば、どちらかが倒れる。それは当然の帰結といえるだろう。
ここに異彩を放つ二人の剣士がいた。一人は見たこともない装束と武具を手にした異国の剣士。対戦した相手はすべて屠られている。
もう一人は、ゴーガナスやその周囲の国で広く使われている剣術とは異なる構え、太刀筋を持っていた。こちらも無敗を誇る強者である。
ここに二人の奇才が雌雄を決する!
「旦那、死にたくなかったら今のうちに棄権したほうがいいんじゃないですかい。」
「ふっなにをばかなことを・・・。おぬしは自分の運命が見えておらぬようだ。」
「へっへっへっ。旦那、あの世で後悔してからじゃ遅いから、忠告してあげたってのに。無駄になっちまいやしたね。旦那はあの世からあっしが王女を娶るのをご覧なせぇ。」
「おぬしのような下賤の輩にミルフィー王女を渡せるか!」
「夜叉式十手・鬼の伊吉!悪いが死んでもらいやす・・・」
「牙神流免許皆伝・真壁 五郎左右衛門忠邦!(まかべ ごろうざえもんただくに)」
「いざ尋常に勝負!」
勝者は一人!
ここに戦いの火蓋は切っておとされる!!
決闘!!!


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