青空に乾杯♪


☆★ <<四方山話>> 怒り心頭?キャラ一同 ★☆



 「くぉ〜ら〜っ!作者〜〜!」
「え?な、何?レオン?」
ある日の午後・・・いつものように会社のお昼休み。・・・・素早く(笑)食事をすませ、青空の続きを書こうとPCの画面を見ながら思案していた葛葉の頭に、突如として威勢良く響いた声があった。
それは、なんのことはない、青空の主要キャラの1人レオンの声だった。
そして、そのほけ〜状態の葛葉にレオンのご機嫌は一層悪くなる。


「『何?レオン?』じゃーねーよ!」
「だって・・いきなり怒られても意味分からないよ〜/^-^;」
「分からないじゃねーっての・・ったく・・・・いつになったら話が展開するんだよぉ?」
ぎろりとにらみをきかせレオンが怒鳴る。
「まーまー、そう怒らなくても・・・いい男がだいなしだぞ。」
「うっせーな!今そういう話じゃねーだろ?」
「箱さんに嫌われちゃうぞ・・」
「う・・・そ、それは・・・・」
ぼそっと呟いた葛葉の言葉にレオンは一瞬ぎくっとする。
「・・とと・・・危ねー、危ねー・・はぐらかされるとこだった・・・・」
ぎろっと再び葛葉を睨んだレオンが少し落ち着いた声で続けた。
「だからさー、月タンポポはいつになったら手に入るんだよぉ?いつになったらそこに着くんだ?あん?」
「さ、さー・・・いつでしょうねー?今度は悪霊退治らしいし・・・・・」
あはあは、と汗をかきながらごまかし笑いをする葛葉。
「だいたい月タンポポ探しを思いついたのは#6を書き始める時だっただろ?・・すんなり着く予定だったんじゃないか?・・それを・・あれから、あっちこっち彷徨わせて・・夢幻の館だ、夢の中だ、とか、寄り道ばっかさせてるじゃねーか?」
「そうですよ。こうしてる間にも、ぼくの村は・・・・」
レオンの背後から不安気いっぱいのレイムが現れる。
「え?レ、レイムまで・・・」
葛葉は滝汗状態。
「ほんと、ほんと・・オレはいつの間にかややこしい状態になっちまってるし・・」
そのレイムの後ろから睨みながら出てきたのは・・・・言うまでもなくミルフィー。
「だいたい、オレって最初の設定ではかんぺき女だっただろ?なんでこうなっちまったんだ?」
「な、なんでって・・・・・そ、そりゃー女に思えないからじゃ・・・」
「おい・・・・・」
スラリと腰の剣を抜き、その切っ先を葛葉の喉元にあてるミルフィー。
「そんなキャラ設定にしたのは他でもないお前だよな?」
「あ・・あ・・い、いや・・あの・・その・・・・だから・・・・」
滝汗プラス恐怖で真っ青になって固まる葛葉。
「そうよ〜・・・あたしとレイムとのことはどこかへ飛んでっちゃうし・・。」
ふん!といった顔つきでミルフィーの横からチキが出てくる。
「ぶき〜〜!!ぶきっぶきっ!」
「なによ〜、シャイ、文句があるって言うの?だいたい最初の設定では、あんたみたいなキャラいなかったのよ。あんたさえ出てこなければ、今頃レイムと・・・」
「え?あ・・あはははは・・・そ、そうなんですか?」
それを聞いていたレイムが頬を赤く染めて照れる。
が、そのときチキの背後から1匹の大豚が飛び出す。
「ぶきーーー!」
チキに涙目で叫ぶとシャイはくるっと顔を葛葉に向け、思いっきり睨む。
「な・・なに?・・・そ、それは、とばっちりってもんだと思うけど〜」
「ブッキーーーーーッ!ブキキ!ブゴ、ブゴッ!」
「少しでも責任感じてるなら早くエルフの姿に戻せ!だって。」
くすっと笑うとチキがシャイの言葉を訳した。
「ふごっ!」
「うーーん、そうするには、まず目前の敵である悪霊を退治しないとねー。」
つい笑いそうになった葛葉は、シャイに再び睨まれ、ぐっとその笑い声を堪えた。
「だからー、早く話を展開させろってさっきから言ってるだろ?」
じれったそうにレオンが言う。
「うーーん・・・・・悪霊ねー、しかも手強いときてる・・どうやって倒せれるかな?」
「お、おまえはーーー!そーんな事も知らんのに、悪霊退治に話を持っていったのか?」
呆れて呆然とするレオン。
「だってさー・・書いてたらついそうなってたもんだから・・・」
「やっぱり悪霊退治となれば、僧侶であるレイムの活躍の場よね?」
にこっと笑ったチキがレイムを見つめる。
「え、えと・・ぼ、ぼくの僧魔法なんかで効き目があるんでしょうか?」
少し焦りを隠しきれない感じでレイムがどもる。
「だめよ、レイム。あなたって実力があるんだからもっと自信持たなくちゃ!」
「は、はい・・。」
「誰かさんみたいに自信過剰っていうのもなんだけど。」
「それってオレのことか?」
チキの言葉に少し不機嫌な表情でレオンとミルフィーが同時に言う。
「あ・・ち、ちがうわよ、2人の事を言ってるんじゃ・・・」
あせって口ごもるチキ。
「と、とにかく・・・レイムはもっと自信持っていいはずよ!」
「まーな。誰かさんみたいに命中率が悪いってこともないし・・。」
「んだと?ミルフィー、文句あるってんのか?」
「ん?別にレオンだとは言ってないだろ?」
「言ってるようなもんだろ?・・・ったく・・・・」
「ぶき〜〜!」
「ほら〜、シャイがいい加減にしろ!だって!」
「ふごっ!」
「言われたなー。」
ミルフィーとレオンは頭をかいて笑い合う。
「ぶきき、ふごふごっ!」
「え?早く元に戻さないと、diabloに出てくるブッチャーになって復讐してやるぞ!ですって!」
シャイから葛葉に視線を移しながらチキが少し驚いた表情で話す。
「げ・・ブッチャー嫌い〜〜〜!」
血のりが染み込み、鮮血したたるあのおぞましき肉斬り包丁を持ったブッチャーを思い出し葛葉は恐怖に青ざめる。
が・・・
「なれば?ブッチャーって悪役なんだからね!みんなとは敵対することになるよ!それでもいい?」
「ぶきー・・・」
勢い良く断言したのと真反対に、シャイは一気にその身体を小さく丸め、チキの後ろに隠れた。
「もう!筋が思いつかないからって、シャイをいじめなくてもいいでしょ?!」
そんなシャイをかばうようにチキが葛葉を睨む。
「だってねー、言い出したのはシャイの方なんだから・・・・」
「って、ごまかそうとしてるのは、あんただろ?」
レオンがずいっと葛葉の目の前に立ち、じっと目を見つめる。そして、ミルフィーたち全員が・・・・。
問いつめるように・・・・


「だ〜〜〜・・・・・・・もう知らんっ!じゃー次の展開あんたたちで考えて!!」
「え?」
「なん?」
「はあ?」
「ええ〜?」
「ぶきっ?」
窮鼠ネコをかむ・・葛葉の開き直った言葉に4人共固まった。
「・・オレ達が先を決めれると思ってんのか?」
「じゃー黙ってて!出てくるんじゃない!」
勝ち誇った顔で葛葉がきつい口調で命令する。
「う"・・・・・・」
「ほらーーー、あんたたちのおかげで、#30、1行も1文字も書かないうちにせっかくの昼休みが終わっちゃったじゃない?!」
ざまーみろ!と言わんばかりについ今し方と立場が逆転した葛葉が威張り散らす。
「あほか!こんな事書いてる暇があったら、本筋書きゃーいいだろ?・・・ったく・・・。」
120%バカにした表情で葛葉を見つつ吐いたレオンのその言葉を置きみやげに、4人の姿はすうっと消えていった。
「ふん!思いついてれば、さっさと書いてるに決まってるでしょ?!」
一人小声で呟くと、葛葉はため息と共に再び仕事に戻った。



☆★ 今週はこんなんで、ごめんなさいm(_ _)m ★☆
でもねー・・頭の中で騒いでる(?)あいつらがいけないんだってばー!(謎)
吐き出せば、もしかして続きが書けるかも・・・しれない・・・
・・・と思って書いたんだけど・・・・(滝汗)




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