ブランディッシュのドーラがあのザムハンに立ち寄ってた?!


● ダイナソア表裏合体パーティー+ブランディッシュ・ドーラ ●
 前書き&Prologue 

 これは、ドーラ・ドロンという名の若さと美貌と肉体美を持つ魔法使いが、育ての親であり師である大魔導師バルカンの仇である極悪非道の賞金首、アレス・トラーノス追跡中に立ち寄ったザムハンという名の地でのできごとである。


 「ねー・・本当に確かなんでしょうね?」
「ほっほっほ♪」
仇としてその行方を追っている賞金首の凄腕の剣士、アレス・トラーノスの行方を必至で探していた魔法使いドーラ。が、その情報は的外ればかり。完全に行方を見失っていたドーラは、ある町の裏通りの袋小路で偶然目に入った占い小屋に入っていた。
「さーてのぉ〜〜・・信じるも八卦、信じぬも八卦というからのぉ〜〜。」
「それって、当たるも八卦、当たらぬのも、の間違いじゃないの?」
「ふぉっふぉっふぉ・・そうじゃったかのぉ〜〜・・・」
「ともかく、これ以上ガセネタに踊らされたくないのよ。当てる自信がないんならいらないわ。」
「まーまー、そうツンツンせずとも・・せっかくの美人が台無しじゃぞ?」
シュッシュッシュ!と占い小屋にいた老婆は、よく使いこなされているタロットカードを切り始めた。
「ふ〜〜む・・・・」
老婆はカードを1枚ずつドーラの前に並べながら、そこからカードが意味することを読みとっていた。
「何かわかったの?」
考え込んでいるような老婆に、ドーラもいつしか真剣な表情でのぞき込む。
「お前さんの探している男かどうかはわからぬが・・・」
「なによ、わからないの?」
「まーまー、そう急くでない。」
スッスッ・・とカードを追加していく老婆。
「ねー・・おばーさん!前払いさせといてわからないなんて言わせないわよ?!」
「分かるとは決まっとらんと言ったじゃろ?」
「ちょっとおばーさん?!」
ガタン!とイスを蹴って立ち上がったドーラに視線を移した老婆はにまっと笑った。
「お前さんのカードの周囲は霧に覆われておるんじゃ。」
「霧に?」
「そうじゃ・・じゃから先が見えにくいんじゃ。」
「見えにくいって・・じゃ、どうすればいいの?」
「そうじゃな。ともかく見えたところに進むのが一番じゃろうが・・・。」
「何よ、見えてるんじゃない?」
「ふぉっふぉっふぉ。じゃから、お探しの男かどうかは分からんと言ったじゃろ?」
「・・・いいわよ、この際、それでも。違うとも言い切れないんでしょ?」
「そうじゃのぉ〜〜。」
少し薄気味の悪い笑みを顔に浮かべ、老婆は続けた。
「わしに見えるのは・・・『ア』のつく名前の凄腕の剣士が一人、ここから西へ向かっていったところにあるといわれておる『ザムハン』という地へ足を踏み入れる、ということだけじゃ。」
「アのつく名前・・・・」
「そうじゃ、最初がアなんじゃが・・・その後がなぜかはっきりせぬ。お前さんの探している男の名前はアレスじゃったの?」
「そうよ。それがアレスなんじゃないの?」
「うーーむ・・・さて、そこまでは断言できないんじゃが。。」
「まー、いいわ。西の方角ね。どのくらいいったらいいの?」
「さて・・・そこまではわからん。」
「わからんって・・・頼りないわねー。西の方角にある隣国じゃないの?」
「いや、隣国はそんな名前ではないはずじゃ。」
「ほんとに曖昧なのねー・・・・」
別人かも知れない、そうとも思ったが、今はそれ以外何も情報はない。ドーラは、ともかく西方にあるというそのザムハンを目指すことに決めた。
それがアレスであることを祈りつつ。

すみません、BR3リプレイ創作で、ドーラの思い出話を書いていたら書きたくなってしまったお話です。/^^;
ダイナソアにドーラがなぐり込み?・・じゃないですけど・・ドーラ節はこちらでも健在です!
そのドーラ節でダイナソアメンバーをしっちゃかめっちゃかにかき回す?
オチはどうなるんだろう?という心配もありますが・・・暫定発射(笑)です!

どうかこのお話もよろしくお願いいたします。 m(_ _)m
 


 

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その1・囚われのドーラ その2・魔法体系の違い?




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