**Brandish3リプレイ創作ストーリー**



その38 鬼さんこちら、手の鳴る方に


※ラクサーシャ・イメージ画

「鬼さんこちら、手の鳴る方に♪」

実験生命体・ラクサーシャ3体を独房に習慣すべく、ドーラは鬼ごっこをしていた。
というのも、彼らは全くダメージを受けないのである。

脱走者を収監しろという壁に書かれた指示に従い、ドーラは1体1体、自分をお取りにして独房へと誘導していた。

先に独房に入り、次にドーラを追いかけて小部屋に突っ込んできた相手の頭上を飛び越えて、部屋のトビラ横にあるスイッチを押して閉じ込めようという算段だ。

「まったく、ろくなトラップはないじゃないの。その前は【挟み撃ち】だったし。強すぎる相手4体に四方を囲まれてどう対処しろと?」

それでも、その前に手に入れていた闇の咆哮という角笛で彼らを自分の周囲から散らすことは抜かりなくやってのけたドーラ。

攻撃をかわしつつの鬼ごっこは、面倒だが、さほど危険とは言えないもので、少し時間は要したが難なくクリアした。

「ふ〜〜〜、やっと全員を独房に入れられたわ」

3体を無事独房に収監すると同時に空いたドアの先へドーラは歩を進める。

その先も知恵を試すようなトラップがあったが、軽くクリアしてその先に進めば、そこには巨大はドラゴン、しかも首が3つあるドラゴンとの対面だった。

「ちょっと気合を入れて相手する必要がるかしら?」

それでも余裕に微笑むとドーラはドラゴンに向かって魔法とムチを放っていく。

「えっとぉ・・・期待するほどの手ごたえはなかったわね。でも、これは前哨戦、さて、次はいよいよラスボスかしら?」

行方不明だという魔導士ガウアー。古き闇の力に魅せられた悲しい男。
おそらく、この地へ戻ってくる前のビトールやブンデビアのでのように魔と合体した強大な力を持つ魔物との戦いがあるだろう。

ドーラは3首のドラゴンを倒した後に出現した魔方陣を踏みしめ、いざ、最終決戦へと挑む。


  
  
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