【02/05/??・・・育成型掲示板『白宙』にカキコしたものの思い出し/^^;】
エリー:調子いいわねー、お子様サシャナははるか下だし、結構上がってきてるペアは相手があのスケルトン3人組だし・・・。ということで〜・・あとはアサシンのあの筋肉大女のガルナーヴァね?ホントにいい加減諦めればいいのにしつっこくニールにつきまとってるんだから〜・・・。<あんたもだろ?
野の中央広場、そこにある電光掲示板を見つめつつしばし考え込んでいたエリーは名案を思いつき、はっとする。
エリー:あの女は強い男が好きって言ってたわよね?強い男を連れてこればいいのよ?
そして、再び考える。魔王を倒したニールより強い男が果たしてエリーの属している世界にいるのだろうか?一見ひ弱にみえるひょろひょろのニール。外見では確かにニールより強そうな戦士もいるが・・・ガルナーヴァは実力で人物を計る。
が・・・
エリー:そうよ!この世界じゃ無理でも他の世界なら!
その中央広場には、様々な世界と繋がっている。勿論、そこには腕の立つ勇者もいる。
だが、残念なことに、自分の世界でないと行けないのである。道はどこかにあるのだが、その道が見えないらしかった。
エリー:えっと〜・・・少し待ってそれらしき人に連れていってもらえばいいのよね?
しばし待つこと数時間?エリーは、来る人毎に声をかけていた。
*青空の世界*
エリー:え?・・・・あ、あの人がこの世界一の腕利きの剣士っていうカルロス?
あ、あの人が?
ガルナーヴァに会わせるより自分が、と思わず思ってしまったエリーは、そんな自分を笑う。
が、思い切って話しかけたエリーの依頼をカルロスは即答で断った。
カルロス:悪いな、せっかくなんだが、オレには心に決めた女性がいるんだ。たとえ今は離れていても、オレには彼女以外の女性は考えられない。
エリー:そ、そうですか・・・。
ミル(兄):は?女?悪い、オレまだそんな段じゃないんだ、今はフィアの事で頭も手も一杯なんだ。新しい地で冒険が始まったばかりだしな。
頭をかきながら照れ笑いしたその凄腕だという青年剣士は・・確かにガルナーヴァには似合わないほど・・若い。剣の腕は別として。
そして、やってきたところは、通称Brandishと呼ばれる世界。
そこに地上最強の賞金首、アレスを筆頭に、強者達がごろごろいるらしいと聞いたエリーは、期待に胸を膨らませて。
が・・・・・
ガラハッド:え?し、小生にですか?あ、あはははは・・・そ、それは光栄ですが、小生は、この塔の謎を解かねばならぬのですよ。申し訳ない。
そう言って、エリーが話しかける前に話していた楚々としていかにもお嬢様といった感じの巫女らしい少女と、その筋肉拳法家は話を再開する。
ガラハッド:わはははは・・・それはそうでしょうな、お嬢さん。
いかにも楽しそうに、そして照れ笑いして話す彼に、エリーはため息をついて次の目標を探す。(笑
ディー:え?オレに会ってみないかって?・・・・・オレ、今モーブっていう仲間を捜してんだ。なんかやばそうな感じなんだ、この塔。だから、悪いな、寄り道してる暇ねーんだよ。
なかなかの鞭の腕と盗みの腕を持つその青年も、ダメらしかった。
そして、ぐるぐる巻き覆面の戦士は・・・恐くてエリーには声がかけられなかった。
エリー:あ、あの・・すみません・・・・
男:・・・・・・。
そして、その世界で最高の賞金首であり、最強の腕の魔法剣士アレスを見つけたが、ぐるぐる巻き覆面の男から受けたような恐怖感は覚えないにしても、一言も答えてくれない。さっさと先に進み、エリーの言葉などまるっきりの無視である。
エリー:ああ〜もうっ!せっかくグッドアイデアだと思ったのにぃ・・・・。
「それなら、いい方がいますわ♪」
エリーは、巫女らしい少女に教えて貰い、神の塔地下にある自治区カルアの街にある闘技場へと向かった。そこの門番をしているという彼らに会いに。
エリー:す、すごい筋肉だわ。彼らならガルナーヴァと並んでもひけは取らないわよね?
それまでどっちかというと腕はあってもスリム(といっても鍛え抜かれた体躯ではある)な剣士が多かった。例外として拳法家のガラハッドだが、その男以上に、そこにいた男2人の筋肉はすごかった。
そう、マッスルマン。その言葉は彼らの為にある、そう思えるほど。
美人の頼みであれば、と快く引き受けてくれたその親子(なんと親子だった)とガルナーヴァを無事引き合わせるエリー。
マッスルマン:やー、お嬢さん、お嬢さんもなかなかのものですなー。
ガルナーヴァ:ん?
マッスルマン:我らは、闘場の神聖なる門を守護する者。日々鍛えたこの身体をご覧あれ!
マッチョマンポーズを取り、ぐっと筋肉に力を込めて、その美を誇示する2人。
その2人にガルナーヴァは、ちょいちょいと人差し指で自分の方へ近づくように合図する。
マッスルマン:なんでしょうか、お嬢さん。
−ブン!・・ドゴッ!・・・ヒュ〜〜ンンン・・・−
ガルナーヴァの拳から繰り出された風圧を受け、あっという間に2人は空へと舞った。
ガルナーヴァ:ふん!筋肉は使ってこそその力を発揮したっていうんだ。見せる為じゃないさ。
エリー:ガ・・ガルナーヴァ?
ぱんぱん!と手を払ってガルナーヴァはエリーをちろっと見る。
ガルナーヴァ:どうせ紹介してくれるってんなら、確実に強い男にしておくれ。あんな見かけ倒しじゃだめだ。その点ニールは最強だ。
エリー:ち、ちょっと待ちなさいよ!ガルナーヴァっ!
スタスタとその場を立ち去っていくガルナーヴァに呆れながら、エリーは一旦ニールのところへ戻ることにした。
エリー:え?・・・ニールったらもう出発したの?・・・サシャナは?
宿はすでにもぬけの殻。エリーとガルナーヴァがいない間に、サシャナがニールをそそのかしたようだった。
エリー:やってくれるじゃない、あの子・・・・・・。
油断してるとどうなるかわかりませんよ、うさぎさん?
ニールとの仲は、電光掲示板通りとはいきませんから。(激謎
|