☆★ おまけ 聖騎士伝説 ★☆


 「タケル・・・誰かが私たちを召喚しているみたいよ。あなたにも聞こえる?」
「ヒヒ・・ン(ああ、聞こえるぞ)」<以下タケルも人間語で書きます。ミルフィーには通じてるので。(笑
そこは世界と世界の狭間。次元移動空間をタケルの背に乗って駈けていたミルフィーの耳に召喚の呪文のようなものが入った。いや、耳に聞こえたというより頭の中に染み込んできたと言った方が適切だろう。
「強制召喚が可能なほど強力な呪文じゃないけど、一応呼んではいるわね。」
「そうだな。しかし・・・オレはいつ魔馬から聖馬と呼ばれるようになったんだ?やはりお前のせいか?」
その声に耳を傾け、タケルは苦笑いする。
「ええ〜?私だって別に大したことしてるわけじゃないわよ。・・・・頼まれた魔物や魔王を倒すくらいじゃない。」
「そうだったな。お前と行動を共にするようになってから、依頼されてそういった事を引き受ける事が多くなった。・・・・以前は気ままに気の向くままに、それがたとえ神族であろうと魔族であろうと向かっていっていたからな。その変化がいつの間にかそうさせたのだろうな。・・・まったく・・人間などというものは勝手なものだ。」
「あら、私もその勝手な人間の一人よ。」
「お前は特別だ。」
くすっと笑ってからミルフィーは真剣な表情に戻る。
「でも、なにかせっぱ詰まった事情でもあるみたいね。この空間まで届くなんて相当の呪力と真摯な思いが必要だわ。」
「だが、オレたちを呼び寄せられるほどの呪力ではないな。まだまだだ。」
「あら、私たちの意志を無視して召喚できる術師がいたら、お目にかかってみたいものだわ。」
「ふはははは。」
タケルはいかにも面白そうに笑った。
「オレ自身、かなりの自信家だと思うが・・・お前も相当な自信家だな。」
「だってホントのことよ?」
「それはそうだが・・・で、行くのか?」
やれやれ、とでも言うようにタケルはため息をついて笑う。
「今特にこれといった目的もないんだから、いいでしょ?」
「オレはいいが・・・・」
「じゃ、決まりね。それじゃ、意識を呪文に集中しましょ。」
「・・・まったく、人使い、いや、馬使いが荒いんだからな・・ミルフィーは。」
「あら、結構楽しんでるのは、どこのどなたでしたっけ?」
「ははははは。」

『聖騎士』・・・火馬を自由に操り魔王であろうと何だろうと倒していく剣士。世界を越えて知れ渡っていた火馬伝説は、その総称をそう変え徐々に浸透しつつあった。炎を身に纏う聖馬と黄金の甲冑で身を包み、邪を払う光の神剣を持つ聖剣士。ただしそれがまだ年若い女性だと知る人間はごくわずかだった。



聖シュスタが治める世界。光の女王と呼ばれる代々の女王・聖シュスタは世界の隅々まで浸透しているシュラカエスタ教の頂点である教皇でもあり、その絶対的な力と人々の信仰心、そして、その人望とで世界を平和に保ってきていた。
が、ここ数年前から闇の手が世界に伸びてきていた。地底からにじみ出る闇の気により野生の小動物は異形のものと化し、人間を襲うようになってきていた。
そして、それはついに家畜まで及ぶようになり、世界は窮地に立たされていた。
勿論、女王をはじめとする教会も必至の防護策を練った。そして、地底奥深く眠りについているはずの闇王を起こした魔導師の存在を知り、その人物が、行方不明となっていた王国一の術師であったことに驚愕し震撼する。そう、彼に対抗できる人物がいない。かと言えそのままにしておくわけにもいかず、戦士を募って対抗したのだが、力の差は歴然としていた。
世界は・・・闇の浸食により確実に崩壊へと歩き始めていた。小動物のみだったのが、大型の動物までも、そして、植物などにも変化は及んでいった。そして、それらに取り込まれた人間でさえも変化を遂げていく。
恐怖に染まった人々は、それぞれ教区の教会へと身を寄せ、聖シュスタの救いを待っていた。


 その聖シュスタの王都。その王都中央に位置する宮殿内にある神殿前の広場で召喚の儀式が執り行われていた。
女王を中心に、高僧が集う祭壇の前。厳かな祈りが続けられていた。断食をし、不眠不休で続けたその儀式はすでに5日目の夜を迎えていた。

「陛下!」
「大丈夫です。このくらい・・。」
目眩を覚え、倒れそうになった女王を、慌てて傍にいた高僧が支える。
「陛下、あとは私たちで続けますので、陛下は少しお休みになられては?」
「なりません。皆が必死の思いで祈っているというのに、私一人そのような事は・・。」
「ですが、陛下、もし陛下のお身に何かありましたら・・・・」
「大丈夫です。これくらい・・・まだ・・・」
「しかし・・・」
「・・・世界の窮地だというのに、女王がそのような情けないことでどうしろというののです?」
断食と寝ずの祈りにより病人のような顔となった女王の瞳は、それでも確固とした意志の光を放っていた。
「今ここで私が下がってどうするのです。もし、聖騎士様が召喚に答えて下さったら、誰が頼むというのです?私が頼まなくては・・・私の力不足で闇の浸食を許してしまったのですから。」
「女王・・・そのような・・・・」
女王を気遣い、周囲に集った高僧は言い返す言葉がみつからなかった。
違うと言えば違う。女王に責任はない。が、力不足だから実在するのかどうかわからない聖騎士の召喚などという儀式をすることになったことも確かだといえば、確か・・・。
「・・・とにかく、続けましょう。」
「はい。」

再び儀式を始め、それから10分ほどたった。
−ボっ!−
(おおっ!)
突如、広場の中央にある巨大な魔法陣の中央に火の手があがる。周囲には篝火が灯してあるというものの、魔法陣にはそれらしきものはなかったはずである。たとえ火の粉が飛んだとしても燃え移るようなものは何もない。女王は、そして高僧たちは言葉もなくその炎を凝視していた。
−シュボボボボーッ!−
「おおーーーっ!」
一気に炎は高く燃え上がる。そして、人々の興奮と期待の中、炎の中に小さな剣士を背に乗せた巨大な馬の姿が現れた。
「お、おお・・・・じ、実在したのだ・・・聖騎士は、実際に・・・・」
何事にも動じない最高僧でさえ、そう呟いて涙を流す。当然他の僧はそれ以上である。

「すごい魔の気ね。」
「そうだな。」
炎の中、ミルフィーは空気を感じ取り、タケルに呟く。
「世界そのものが魔に変わろうとしている。」
そして、タケルの背から、周囲に集っている僧や服装から女王と思われる女性を見下ろす。
「タケル。」
ミルフィーはタケルにその身を縮め、炎を消すように言う。

「聖騎士様には、はるばる異世界からお越しいただき、心より感謝致します。」
全員ひれ伏す中、一人女王が膝をつき、炎が消え身を縮めた火馬から下りた剣士、ミルフィーに丁寧に挨拶する。
「私はこの世界を治める女王、シュスタと申します。」
「私、ミルフィー、よろしくね。」
「は?」
気軽に答えたミルフィーに、女王だけでなく周りの高僧も驚いて思わず顔をあげる。
「堅苦しいのは嫌いよ。別に私もタケルも神というわけでも、特別偉い人っていうわけでもないし。」
「は?」
シュスタでさえもあまりにもその意外さで、用意していた次の言葉を失っていた。いかにこの世界が今窮地にあるか、それを真剣な思いと共に説明し、どんなに聖騎士の協力を欲しているかというその言葉は彼女の頭から消え失せていた。
その姿は想像していた強靱な剣士とはほど遠く、ずっと小柄で、しかも声は明らかに年若い女性だと判断できた。
「でも、あまり余裕はないみたいね。ここは結界が張ってあるからいいようなものの・・・闇がそこまで来てる。」
「お、おわかりになられるのですか?」
それでも火馬の背に乗って姿を現したことには違いない。しかも話の通り黄金の甲冑で身を固めている。その場に居合わせた高僧と同様、失望と不安を感じながらも、シュスタはミルフィーの言葉に応じる。
「ここまで闇の気が浸透してるっていうのも初めてよ。」
そして、すっと兜を脱いでにこっと微笑んだミルフィーに、再び周囲は唖然とした。
「それはそれとして、よろしく。」
何かの間違いなのでは・・・・その場に居合わせた全員は、ミルフィーの顔を見ると同時に思っていた。

その外見で思わず疑ってしまった彼らだが、火馬と共にいることも確か。シュスタは気を取り直すと、ミルフィーをもてなすようてきぱきと指図した。
夜もすっかり更けている。すでにそのつもりで用意してあった厩と部屋でゆっくりと休息をとってもらい、話は翌日することにした。


「あ、あの・・・・」
「かまわないで。タケルと私はいつも一緒なのよ。だから、もし身体を休めろっていうのなら、ここへ寝台でも持ってきてくれる?・・・・でも、私としては藁のベッドで十分なんだけど。」
立派にしつらえた厩に火馬を繋ぎ、ミルフィーを王宮内の貴賓室へ案内するつもりだった女官はミルフィーの言葉に困り果てた。女王には手落ちのないようにもてなすよう命じられている。それなのに、ミルフィーは火馬と一緒にいるを譲らなかった。明るく笑う彼女に、気分を害してはいないだろうと判断できたが、女官はどう報告すべきか、と悩んだ末、最高僧に相談し、彼を通して女王にミルフィーの希望を伝えてもらった。


そして、その翌日。まだ夜が明けきらないうちにミルフィーは厩からタケルと一緒に出てきていた。
「ここが夜だからって・・・簡単には眠れないわよね。毎回毎回、タイムラグには苦労するわね?」
「そうだな。」
「気を使わせてもいけないと思って中でじっとしてたんだけど・・・もういいわよね?」
「ようやく日の出だぞ?」
「あはは・・・そ、そうみたいね。」
まだ時間は早いぞ、といいたそうなタケルに、ミルフィーは明るく笑う。
タケルの指摘したとおり、ようやく東の空が白んできたところだった。
「ね、タケル、今度の相手はどのくらい強いのかしら?」
「さあ、どうなのか・・・世界を覆っている気は・・・・魔族にとっては精神力の根元にもなりうる。それだけでも手強くなるんだ。そこまで闇の気を世界に浸透させた本家本元は・・・どのくらいの力の持ち主なのか・・・。」
「そうよね。闇の気は魔族にとっては回復剤。そして、人間にとっては、危険な存在。・・・弱い心だと簡単に取り込まれてしまうでしょうね。」
「結界があるからなんとか持っているんだろう。この結界もなかなか強力だ。あの女王と高僧によるものなのだろうな。」
「そうね。」


そして、ミルフィーの希望で、タケル同伴、広場で朝食を取る。勿論、賓客であるミルフィーが外で食事をとっているのに、いかに女王、そして高僧といえど、王宮内でそうするわけにはいかない。一同、ミルフィーと共に青空の下での会食となった。


「陛下、シナガイヤ地方を見回ってきたクイフィが帰参致しました。」
「それはちょうど良い。聖騎士殿もここにおられる故、状況の説明をするように。」
「はっ」

「は・・?へ、陛下・・・今、・・・な、なんとおっしゃられました?」
そして誰もが予想していた通り、聖騎士と紹介されたミルフィーを見て、クイフィは唖然とする。王国一の騎士と名高いクイフィは、身体もがっしりとした大男である。背も低く、その自分の身体の半分もないような細いミルフィーを見て信じられないのは当然だった。
「こ、この少女が・・・あ、いや、女性が聖騎士だと申されるのですか?」
少女と呼ぶには今少し年齢は上かと判断して、クイフィは訂正する。
「そうです。昨夜、儀式5日目にしてようやくお応えくださった聖騎士、ミルフィー殿と火馬のタケル殿です。」
ミルフィーの横のタケルを指しながらシュスタは、そう感じるのはよく分かる、とクイフィに目で言う。
「し、しかし・・・・」
焦りながらクイフィは女王とミルフィーを交互に見ていた。どうあっても信じられなかった。
「ともかく状況の説明を。」
「はっ。」
本心は、本物かどうか実際手合わせでもして確かめたかったのだが、女王の手前、あからさまに疑ってかかるわけにはいかず、クイフィは、ともかく調査してきた地方の状況報告をすることにした。本物かどうか見極めるのはそのあとでもいい。

「・・・と言う状況により・・・・おそらく魔軍本体は、人民が身を寄せている地方の教会など無視し、一気に落とす目的でこちらに向かってきております。」
「そうですか。・・・避難している教会を襲撃しないことは幸いといえば幸いですが。」
「はっ。しかし、魔軍内でも命令は末端まで行き届くのは難しいらしく、低級魔物が、手近な教会を襲うこともあるようなのです。」
「王都の民は皆神殿に避難し、兵たちの出陣の用意も整い、いつでも迎え撃つことはできますが・・・・」
果たして人間の力が魔軍相手にどこまで通用するか。
彼らの魔法に対し、同じくこちらも術師はいる。が、その力の差は・・・小競り合いではあったが、それまでの戦いで思い知っていた。そして、その闇を復活させた魔導師は、元王国一の術使い。その力は計り知れないほど強力である。


−ぶるるるる・・・−
「どうしたの、タケル?」
足を折り、ミルフィーの横でじっとしていたタケルが不意に立ち上がり、遠くの空を睨むように見つめているのを見、ミルフィーも立ち上がってタケルと共にその方角を見つめる。
「知っている、この臭い。」
「え?」
「この臭い・・・この瘴気は・・・・あいつのものだ。」
「あいつって?」
タケルはミルフィーを見つめてから続けた。
「お前と出会う前、あいつはオレのところへ来た。」
「そうなの?」
「オレは一目であいつの思いが分かった。」
「思いが?」
「そうだ。奴の思いは、世界を炎で焼き尽くすこと。」
「焼き尽くす・・・タケルの火で?」
「そのつもりだったのだろう。だが、オレは鼻息で飛ばしてやった。」
「は、鼻息で・・・ね・・・」
「オレは指図されるのは何よりも嫌いだ。奴は、オレを道具としてしか見ていなかった。奴の欲望を満たす道具などごめんだ。」
「ご、ごめんなさい、タケル。」
「な、なんだ、急に?」
不意に謝ったミルフィーをタケルは不思議そうに見つめた。
「私、いつも指図してばかりいない?」
そう言われて、タケルの思考はしばし止まった。そして、そういえばそうだった、と思う。時には許可を得るような口調のときもあるが、そのほとんどは・・・確かにあれをしてこれをして、の指図だった。
−ぶるるるる・・・・−
「タケル、怒ったの?」
「いや・・・・」
呆れた瞳でタケルはミルフィーを見つめていた。
「お前の指図は、指図などではない。オレがしたい事だ。お前のしたい事、それはオレのしたい事だ。」
「ありがと、タケル。」
ふっと笑ったミルフィーの笑顔を見、タケルは嬉しかった。
「ともかく奴は気に入らない。それに、魔族の長は、地上の世界と事を荒立てることは望んでいないはずだ。」
「なぜ分かるの?」
「その気なら、たとえ教会・・いや、教会だからこそ、ここまでの道筋にあるものは全て破壊し尽くしてくるはずだ。」
「つまり、ここへ来る何か目的がある?」
「そうだ。魔族にとって、そしてその長にとって大切な何かが。」
「とすると、黒幕はその魔導師ね。」
「ということだな。」
「後は、魔王が求めているものが何なのか、それを知りさえすれば。」
「うーーん、じゃー、それは女王様にお任せするとして・・・・」
ミルフィーは、いったい火馬と何を話しているのだろうと、不思議そうな表情で見つめている女王にタケルの言葉を話し、王宮内もしくは国都内に、それらしき変わったものがないか調査を頼んだ。
「で、私たちは・・・・魔軍と対決!といきましょうか?」
−ぶるるるる−

「ちょっと待て!」
さっそく出発しようとしたミルフィーに、クイフィがきつい口調で止める。
「『いきましょうか』はいいが、本当に聖騎士なのか?」
その緊張しきったクイフィの顔を見つめ、ミルフィーは軽く笑う。
「聖騎士っていうのは、あなたたちが勝手に言ってるだけよ。」
「なんだと?」
嘘だったのか?とクイフィは大声を出して驚き、そして、女王らも驚く。
「言ったはずよ。私はミルフィー、冒険が好きなただの剣士。」
「は?」
「好奇心が強いから、あちこちで、あれこれ首を突っ込んでるけどね。」
「そ、それでは・・・・?」
ようやく召喚できたというのは思い違いだったのか、と全員青ざめてミルフィーを見つめる。
「騎士なんて堅苦しくて好きじゃないわ。私のガラじゃないのよ。」
「は?」
「私は、気ままで気楽な冒険家。ちょっと?好奇心旺盛な、ね。」
かなりかも、と思いながらミルフィーは微笑みながら答える。
そして、事実を知った(?)その怒りで、怒鳴ろうとしたクイフィだった。が、そうする直前、タケルと共に数歩下がったミルフィーの様子にそれを忘れた。


−ズズズズズ−
実際には聞こえないが、まるで空気を震撼させる音がするかのように、ミルフィーの闘気があがっていた。
そして、周囲が陰り始める。太陽の光が一カ所に集中しようとしていたためである。
「なにっ?」
「こ、これは?」
それは話に聞いた黄金の剣士が光をその甲冑と剣に呼ぶ様子と一致していた。
太陽の光はミルフィー1点に集中し、つい今し方までごく普通の鎧兜にみえていたものは黄金の光を放ち始める。
クイフィらはただ呆然としてその様子を見続けていた。
「行くわよ、タケル!」
−ヒヒン!−
たっとその背にミルフィーが飛び乗ると同時に、タケルは押さえていた炎を解放する。
−ゴオーーッ!−
「わあっ!」
近くにいた使用人が慌てて身を避けぞる。炎が届かない距離ではあったものの
そのものすごい熱気は伝わってくる。

−ガッ!−
唖然として人々が見ている中、タケルは、勢い良く地を蹴って大空へ駆け上がる。
「今回は少しは手応えあるのかしら?」
「さて・・一応魔軍と言うんだからな、それなりなんじゃないか?」
「それなり、じゃ困るんだけど。」
「困るのか?」
「・・・だって、中途半端じゃ、返って欲求不満に陥るだけよ?」
「その時はまた思いっきり駈けてやろう。次元の流れより速く。お前の気がすむまでどこまでも。」
「よろしく、タケル♪」
「しかし、『ただの冒険家』はよかったな。お前のどこが『ただの』なんだ?」
「だって、身分も国籍も何もない『ただの』冒険家っていうのはホントでしょ?」
「なるほど。物は言い様だな。」
「ふふっ♪」
−ヒヒン!−
ミルフィーとタケルは軽く笑い合うと、眼下に見えてきた魔軍に向かって急降下していった。



 ミルフィーは行く・・火馬タケルと共に、どこまでも、いつまでも。

=完=
  


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