[スペシャルパラレル番外編]
☆★ ゴールインは一番人気?それともダークホース?(謎 ★☆
-- 『もしも』シリーズ?ミルフィアが無事ミルフィーの身体を見つけた場合 /^^; --
依頼され、聖魔の塔へ行っていたカルロスが、ミルフィアの待つ老婆の家へ帰ってくる。 | |
「お帰りなさい、カルロス♪」 | |
「やあ、お嬢ちゃん、ただいま。」 | |
「今回の探索、早かったのね?」 | |
「ああ・・お嬢ちゃんに会いたくてな。急いで片付けてきた。」 | |
そっとミルフィアのほほに手をそえる。 | |
「お嬢ちゃんは、少しは寂しいと思ってくれてたんだろうか?」 | |
「・・・・玄関先で何してんだよ?!」<奥から出てくる | |
「おおっと。・・・いたのか。」 | |
慌てて手をひっこめる | |
「いて悪いか?フィアのいるところ、オレがいるに決まってるだろ?」 | |
「あ・・い、いや、しかし・・・別件で塔へ行ってたんじゃなかったのか?」 | |
「あんな依頼、さっさと片付けたさ。」 | |
留守中何が起きるかわからないからな、とミルフィーはカルロスを睨む。 | |
「そ、そうか・・・・さすがだな?ははは・・・」 | |
ミルフィーが引き受けた仕事は、実はカルロスの策略だった。 | |
「誰かさんじゃ無理でもな・・・・。」 | |
意味ありげな目つきのミルフィーに、カルロスはぎくっとする。 | |
「誰かさんとは?」 <半分ばれたのかとぎくっ、半分オレができないとでも言うのかとカチン! |
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「誰かさんは誰かさんさ。」 | |
「だから、誰かさんとは誰なんだ?」 | |
「オレにあの仕事を回してくれた奴さ。」 <意地悪そうな視線でカルロスを見る |
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<ぎくっ! | |
<自分のことなど無視して2人で言い合いを始めたカルロスとミルフィーに苦笑い。 「2人ともいつまでもそんなところに立ってないでお茶にしましょ♪」 |
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ちょうどいい助け船とばかりにカルロスは不機嫌そうなミルフィーの横をそっと通って中に入る。 | |
「お嬢ちゃん、今日は予定あるのか?」 <横で睨んでいるミルフィーを無視してお茶を持ってきたミルフィアに話しかける。 |
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「ううん、別にないわ。」 | |
「よかった。どうだ、夕方から舞踏会へ行かないか?」 <横からの殺気を感じつつ、ひたすらミルフィーの方を見ないようにしている。 |
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「え、ええ・・でも・・・・。」 <ちらっとミルフィーを見る |
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「兄さんなら大丈夫さ。まさかそこまで妹の自由を奪おうとも思ってやしないだろ?お嬢ちゃんはお嬢ちゃん、兄さんは兄さんで。」 | |
「でも・・私・・・」 | |
「でも?」 <フィアのだしてくれたお茶を飲みながら。 |
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「私・・・悪いような気がして・・・。」 | |
「悪い?」 | |
「だって、カルロスって・・・・私と一緒にいるより、フィーと一緒の方が楽しそうなんですもの。」 | |
「は?」 <どういう意味だ?と今聞いたミルフィアの言葉を頭の中で反復する2人。 |
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「だから、私を誘ってくださるのって、・・・フィーを喜ばそうと思ってしてるんじゃないかって・・・・。」 | |
2人に対するミルフィアの感想: 『将(ミルフィー)を射んと欲すれば馬(ミルフィア)を射よ』 自分が喜べばミルフィーも喜ぶ。=カルロスもミルフィーの喜ぶ姿が見られる。 |
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「は〜〜〜あ?」 <頭の中は真っ白け。 |
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「だって、私にはフィーの時みたいにあんなに楽しそうに話してくれないんですもの。」 | |
−グワ〜〜〜〜ン!!!!−大ショーック!目の前真っ暗! 「お、お嬢ちゃん?」 (お、おい・・・どこをどう勘違いすればそうなるんだ?) <滝汗。 |
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「何勘違いしてんだよ、フィア?」 <こっちも滝汗。 |
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「あ、私なら大丈夫よ。男の人が男の人を好きになってもおかしくないって思ってるから。それに、フィーなら男の人が見てもステキよね、やっぱり?」<あくまでブラコン | |
「は?」 (な、なぜそうなる?) <言葉も出ない |
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「本当に仲がいいなって・・・・時々妬けちゃうくらい・・・・。」 <ふふっとカルロスに笑う |
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<返す言葉が見つからない。口ぱくぱく状態。 | |
「私なら大丈夫よ、いつまでもフィーに頼ってばかりじゃいけないと思ってるし・・・それに、レイムやおばーさんやレオンもいるから。」 | |
唖然として立ちつくす2人にミルフィアは明るく微笑む。 |
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「こんにちは♪」 <グットダイミングといおうか、バッドタイミングといおうか?にこやかにそして爽やかにレイミアス登場〜♪ |
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「あ!いらっしゃい、レイム!わあ♪かわいい♪どうしたの?」 <レイミアスが子犬を抱いているのを見つけて |
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「ここへ来る途中、道で鳴いてるのを見つけたんですよ♪」 | |
「じゃ、ここで飼ってもいいかしら?」 <レイミアスが手渡してくれた子犬を撫でながらしばし考え、 「・・そうね、おばーさんならきっといいって言ってくれると思うけど・・私、聞いてくるわ。おばーさん、今森へ行ってるの。」 |
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「ここで飼ってもらえるならぼくも安心です。じゃー、ぼくも一緒に行っておばーさんに頼むことにします。」 | |
「ええ、レイム。お願いね。」 | |
「ち、ちょっ・・フィア?」 <そういうことは今まではオレに頼んだのに?と焦る |
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(しまったっ!レイムがいたか!) <ミルフィーの機嫌をとることばかり考えていて(勿論、ミルフィーを落とす為ではなく、ミルフィアを得るために)、ダークホースレイミアスのことを完全に忘れていたことに気付いて青くなる。 |
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「フィア!」 「お嬢ちゃん!」 |
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だだっと同時に戸口に駆けよった2人は、渋い顔をしてお互いを見つめ、そして、ふんっ!とミルフィーはそっぽを向き、カルロスもばつの悪そうな表情で視線を逸らす。 庭には2人の呼び声などまるで耳に入らないかのように、子犬をあやしながら楽しそうに仲良く肩を並べて歩くミルフィアとレイミアスの後ろ姿があった。 |
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(まー、いいか・・・そう思っているうちは、大丈夫だよな、フィアは?) そうミルフィーは自分に言い聞かせたとかしなかったとか? |
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『断っておくが、そんな気は全くない!』
と同時に言った2人は・・・気が合うというかなんというか・・・
でも、実際にそんなことはないだろう・・・・
いや、筆者の意地にかけ、ミル兄とカルくんはそんなことはないと、
ここに断言致しますです、はい。(笑
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*勿論この話は青空本編とも、そしてエピローグ1,2とも関係ありません。(笑*