* ダイナソア・ピンポイントストーリー *
--プレイ雑記風ショートショート・・・--
● ザムハンの宿の夜は更けて・・・ ● - ワッツからヒースへ『罠の技』 - |
「よう、ヒース、お前、案外手先が器用だったな。どうだ、オレが盗賊のノウハウを教えてやるぜ?」 「え?い、いいですよ。僕、ドジだし・・・。」 「そうか?お前は案外向いてそうなのに。まあ、しょうがねぇな。」 (だ、だって・・ただでさえ覚えることが多いのに・・これ以上増えたら、ぼく、死んじゃうよ・・・。) が、ヒースは知らない。 そのうち機会をみて覚えさせてやろうとワッツが思って、すんなり引き下がったことを。そして、エリスに、純真なヒースに盗賊の技を教えるなんて!と思いっきり蔑視されたことで、完全に諦めたということは。 「・・・へっ!・・・盗賊の技ったって、別に悪いこととは限らねーんだぜ?・・・カギ開けは盗みの時と限ったわけじゃないんだからな・・・・」 ぶつぶつと呟き、ワッツは当分拗ねていた。 (オレだけ伝授できねーなんて・・・みそっかす扱いだ〜〜!!この技を伝授できるようになるまでどれだけ苦労したことか・・・わかってんのか、エリス〜〜!!これも立派な技なんだぞぉ?い、いや、誰よりも一番修得困難な技なんだぞ!!) 苦労に苦労を重ねた結果の継承技。それのどこが悪い!と言いたかったが・・・面と向かってエリスに何が言えよう・・・・。 「オレって・・・」 ワッツ・・がんばれ、ワッツ!!このくらいのことでくじけるな!! |