* ダイナソア・ピンポイントストーリー *
--プレイ雑記風ショートショート・・・--

 ザムハンの宿の夜は更けて・・・ 
- オルリックからアッシュへ『拳の技』 -
 「アッシュ、お前はすじがよさそうだ。どうだ、わしの拳技を会得する気はないか?この気に手ほどきをしてやろう。」

 村の宿に泊まったある夜、ハヤに入ってきたオルリックがアッシュに言った。

「そうだな・・・刃こぼれして使い物にならないこともあるからな。テスタロッサのような特殊な剣ならその心配もないだろうが普通は摩耗する。あれが手元にない今、拳もいいかもしれん。敵の鎧なども強化されたものが多くなってきているしな。」


かくて、アッシュはオルリックに拳の技を伝授してもらうことになった。

そして、オルリックの思った通り、アッシュの飲み込みは早かった。加えて見事なまでに鍛錬されたその全身。そして、その拳から繰り出されるその拳の技は・・・師匠であるオルリックのものより威力があった。


(うう〜〜ん・・・・早くも師を超えたか・・・これは、喜ぶべき事なんだろう・・な・・・。)
複雑な心境でオルリックは、次から次へと敵をその拳一つでなぎ倒していくアッシュを見ていた。

(最初は、出来の良い息子に教えている気分で、楽しかったんだが・・・)
父性本能が仇となった?普通師匠より威力は落ちるものなのだが、アッシュにそれは当てはまらなかった。
  


断った場合→「うむ・・・そうか。いやがる者に無理に教えても仕方ない。」


【ダイナソアINDEX】