* ダイナソア・ピンポイントストーリー *
--プレイ雑記風ショートショート・・・--

 アナザーワールド・座夢半小学校七不思議 
その4 屋上の庭園へ一人で行くと、どこからともなくツタがからみついてくる?
 「や、やっぱり夜の屋上庭園って、なんか気持ち悪いよな?」
「そうですね、こう・・生温か〜い風が吹いてるし。その辺りの植物の影から今にも何かでそうですよ。」
「ルオンったら、やめてよ!」
屋上には、ちょっとした庭園というか、温室と共に鉢植えがあれこれ結構たくさん並べてあった。
園芸部が管理しているのだが、噂の元は、その園芸部員からだという事だった。

「じゃ、肝試しといこう。1人の時ってことだから、1人ずつ、そうだな、一番奥にある水道のところに置いてあるジョウロを持ってくるってのはどう?」
「あ、うん、いいな、それ。」

そして、1人ずつ肝試しが始まった。

「じゃ、次、ヒースの番よ。」
「え?い、いいですよ、ぼくは。」
「何言ってるの?みんな順番にするんだから。」
「だ、だって・・・」
「大丈夫よ、あんなの噂だけのうそっぱちよ。」

しぶしぶ歩き始めたヒース。


そして、数分後・・


−ドン!−
「ぎゃーーー!」
「え?」
「ヒース?」
何かがぶつかった音の後、ヒースの叫び声が聞こえ、全員慌てて走って行く。
「・・た、助けて・・・」
もがくヒースの全身に、ロープがからまっていた。
どうやら棚にあたって、その上にあったロープがヒースの上に落ちてきたらしい。

「ヒース、よくみなさい!」
「え?・・・あ・・・・・・」

照れるヒースとため息をつく7人。
そして、笑い声が屋上に響く。


そんな彼らの足下に向かい、細いツタが1本、静かに忍び寄っていた。
  


【戻る】