* ダイナソア・ピンポイントストーリー *
--プレイ雑記風ショートショート・・・--

 アナザーワールド・座夢半小学校七不思議 
その3 理科実験室では、骸骨やホルマリン漬けの中身が夜中にダンスパーティーをする。
(実験室に繋がっている準備室には、ダンスパーティーの受付がある?<白い石=シャレコウベ?)
「やっぱり理科室の入口は鍵が掛かってるよ。」
「じゃ、噂どおり準備室から?でも、あそこだって鍵が掛かってるんじゃない?」
「ん。そのはずだけどね。」
理科室の入口を確認したアッシュが、少し手前で待っていたみんなのところへ戻ってくる。
「準備室も鍵が掛かってるよ。」
全員の注意がアッシュへいっている間に、確認してみたらしいランディーが言った。
「じゃ、ダンスパーティーは確認できないってこと?」
「そうだね、残念だけど。」
「あっ!ちょっと待って!」
廊下を戻ろうとしたその時、ふと思いついたらしいヒルダが準備室の窓をガタガタ押してみた。
「入口の横の窓って、立て付けの悪さのせいでなかなか開かないのよね?だから、ひょっとしたら鍵がかかってないかも・・・」
もしその窓が開けば、そこから手を伸ばして入口の鍵も開けれるかもしれない。
−ガラっ!−
(開いた!)
やったっ!これで中に入れる!と喜んだのも束の間、開いた窓からぬっと突き出た白く丸い物体に、全員硬直する。
「らっしゃい♪ダンパ参加ご希望者でっしゃろか?」
にかっ♪と笑い、その白く丸い物体から声が出た。しかもなんともいえない明るい声。
「ダ・・ダンパ・・・っって・・・」
一番近いヒルダの声は震え、上ずっていた。
それもそのはず、その白く丸い物体の真ん中には、小さな穴が2つ、その少し上には、大きめの穴が2つ・・・・・・そして、カタカタと音を立てている顎が・・・・そう、それはまぎれもなく骸骨、つまりドクロとかしゃれこうべとか言われているもの、人間の骨の頭部部分。
「参加ご希望でしたら、紹介状かメンバーズカードをおみせくだはりまっか?」
「・・・・・・・・・」
「メンバーズ・・・カード?」
あまりにも突拍子もないこの出会い(笑)に、頭の中は真っ白。逃げることも忘れて8人は硬直していた。なんとか最前列?にいるヒルダが答える。
「なんや持ってへんのかいな。しゃーないなー・・・」
くるっとそのドクロは準備室の中へと向きを変えると同時に、奥からガチャガチャと音がした。
−ガラっ!−
「ひっ!」
入口が開き、そこに立っているものを見て8人は恐怖の上にまた恐怖で硬直する。そこには、頭部のない骸骨が出刃包丁を持って立っていた。
「今日からお盆ウィークでっさかいな。特別にわいの顔でメンバー登録してあげますわ。ということで、お一人ずつ頭皮を剥がしてもらいますわ。な〜に、大丈夫でっせ。一部だけでよろしおまっさかい?」

「きゃーーーー!!」
「わーーーーーー!!!」
エリスの叫びを皮切りに、全員来た廊下を真っ青になって走り始めていた。

「なんや、つまらん・・・ただのひやかしだったんかい?」
−ガラガラガラ・・ビシャン!−
準備室の窓とドアは閉まり、廊下は再び静寂に包まれた。

  


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