がばっと飛び起きるドーラ。
「な・・なんなのよ、今の夢はっ?!」
(今の・・あたしだったわよね・・・手乗りアレスって・・・・)
−ボスッ!−
しばらくつい今し方見た夢のことを考えていたドーラは、突然枕を布団に勢いよく投げつける。
「な、なによ・・あれ?・・・あ、あんな夢を見るなんて・・・まるであたしがアレスを欲しがってるみたいじゃない・・・」
もちろんその意味は、賞金首としてではない意味である。
−ゴロン!−
勢いよく横になるとドーラはすっかり眠気など飛んでしまったその目をぎゅっと閉じる。
「もう一回見直しよ!今度は・・あんなんじゃなくて、ぎっちょんぎっちょんのぎったぎたにあいつをやっつけてるところを・・・」
果たして、思い通りに見れるだろうか?
−ウォ〜〜〜〜〜ン・・−
ともあれ、今はまだ真夜中。遠くにオオカミの遠吠えが聞こえる。
しばらく寝付かれなかったドーラも、そのうち再び眠りの中へと入っていった。
「待ちなさいっ、アレ〜〜スっ!」
・・・寝言から判断して、アレスを追いかけている夢には違いないようである。
どんな夢を見ていることやら?
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