[邪魂(じゃこん)]記録大会

〜[ぐに&ぐなの最強のペット] Brandish4サイドストーリー〜

 ぐにとぐなは、妖精です。もぐもぐ族という地の妖精の中の一族に属します。
身長は1m足らず。ちょっと人間の目と比べると飛び出ているかな?と思われるくりくりお目々の可愛い顔。 そして、やっぱりモグラの化身?と思わせるような立派なお髭がぴん!と生えてます。 このお髭はもぐもぐ族の誇り。これで品物の鑑定なんかができちゃうんです。
お鼻は人間と変わりません。結構すじが通っていて形の良いお鼻です。 後は・・フードをすっぽり被っているのでわかりません。顔と手以外は一族以外の者には 見せない鉄則があるのです。(ホントかな?)

冒険好きな2人は、人間界の神の塔と呼ばれるところでお店を開きました。
防具やお薬などの売り買い、そして、品物の鑑定。
神の塔の上の方、通称城塞と呼ばれているエリアの2Fにあるそのお店からは いつも2人の楽しそうにおしゃべりする声が聞こえてきます。
そんなある日の出来事です。


[ぐにの日記] ○月△日 いいこと閃いたでしゅ!


ぼくたちのペット、じゃこん。
このじゃこんの結界のお陰でお店があるエリアには、魔物たちが入って来れないんでしゅ。
お店の近くのお部屋に封印して飼ってあるんでしゅけど、時々はお散歩もさせないと欲求不満でお部屋を壊して 逃げちゃうから気をつけないといけないんでしゅ。
でも、お店も忙しいし・・。
しょこで、ぐなちゃんの提案でグッドアイデアを思いついたんでしゅよ♪
ぼくたちは、お店ができるし、じゃこんも遊べるし・・一石二鳥、一挙両得ってとこでしゅ♪
でも、ちょっと・・・心配な点もあるんでしゅけどねー。


ぐに&ぐなby異次元箱さん

【寄贈:異次元箱さん】
ありがとうございました。(^-^)

 「じゃこん、最近忙しくてなかなかお散歩連れて行ってあげれなくて、ごめんね。今度来たお客さんに 遊んでもらえるよう頼んであげるから、もう少し我慢ちててね。」
G&Gショップの近くの部屋で、格子越しに、ぐにが中にいるペットである魔物、邪魂 に話しかけている。
その名前の通り、邪魂は、邪に染まった真っ赤に燃えさかる魂の集合体。邪魂に触れられた者は、一瞬にしてその生気を吸収されてしまう。
ぐにとぐなには懐いてるとは言うものの、放し飼いは絶対できないと言うほどの凶暴さです。
時々散歩させるのですが、最近お店が忙しくてなかなかそうもできません。ほかっておくと、自力で封印を破って飛び出していってしまいそう なのを心配し、ぐなが思いついた案を実行することにしました。
それは、お店に来たお客さんにじゃこんと遊ばせること。
でも、一瞬の油断がお客さんにとっては命取りになってしまします。
邪魂は、ちょうどいい餌で喜ぶかもしれません。でも、お客さんが減ってしまってはいけないので、ぐには実力のありそうな お客さんを選んで頼むことにしました。
でも、ここまで上がってくる冒険者は、結構実力派ばかりだとは思いますが。

 「キキキィ!」
お店の外でぐなの叫ぶ声がします。
何事かとお店の外へ飛び出したぐには、ぐなの横、戸口まで数歩の所で死んでいる冒険者を発見してため息をつきます。
その冒険者の周りを嬉しそうに浮遊する真っ赤な炎、邪魂。
餌を食べたばかりの邪魂は、暫くは襲って来ないので安心です。
「・・・ううーーん・・またお客さんが減ってちまいまちたねー。」
「キキ!」
「え?でも、じゃこんは喜んでいるって?」
もぐもぐ族の言葉で話すぐなにため息をつきながら応えるぐに。
「そりゃー、じゃこんは、運動できたち、おいちい餌も食べれたち、こんないいことないんでちょうけど。」
「キー!」
「お客さんはまた増えるからいいって?・・もう!ぐなちゃんったら!」
確かに最近、どんどんここまで上がってくるようになった、と思ったぐにでした。
少し前までは、全然だったのに・・結構お店も繁盛しているんです。

 「いらっちゃいましぇーっ!」
きょろきょろしながらお店に入ってきたいかにも闘士風の男に声をかけるぐに。
「や、やー、こんにちは。少しお邪魔しますよ。」
「おくしゅりありましゅ。防具もいいものありましゅよ。」
「うーーん・・・そうですなー、なかなかいい物があるようですな。しかし、小生は、この拳が武器でして。」
その男は、ぐっと握りしめた拳を見せる。
「なるほど・・強そうでしゅね。」
「いやーー、それほどでも・・・・あるかも・・・わっはっはっは!」
豪快に笑う男は、名前をガラハッドと名乗った。
「おや?大事そうに抱えているその瓶の中は・・何か特別のものですかな?」
ガラハッドは、ぐにが抱えている小瓶に目を止めて聞く。
「これでしゅか?特性ドロップが入ってるんでしゅ。欲ちいでしゅか?」
「い、いや・・・売り物でなければ別にいいんですよ。」
子供のようについ興味を示してしまったことを恥じ入りながら、ガラハッドは照れ笑いをする。
「おいしいでしゅよ、このドロップ。他にはありましぇんよ。」
「ほ、ほー・・そうなんですか。」
「欲ちかったら、頼みを聞いてくれたらあげましゅけど、どうでしゅか?」
「いや・・欲しいというほどでもないんですが・・頼み事があると言われるのでしたら、及ばずながら、小生、 力になりますよ。」
う・・またしても悪い癖が・・と心の中で多少後悔しながら、ガラハッドは再び照れ笑いした。
「そうでしゅか?・・あのね、実は、お店のしゅこし向こうに『じゃこん』が封印してあるんでしゅ。」
「じゃこん?」
「そうでしゅ。魔物の一種でしゅ。封印が弱まってきてるので、ここまでおびき寄せてもらいたいんでしゅけど。」
「ふーーーむ・・ここまでおびき寄せるんですか・・」
腕組みをして考えるガラハッド。
「そうでしゅ。でも、気をつけないと、じゃこんに一瞬でも触れられると死んじゃいましゅよ。」
「え?い、一瞬でも?」
「そうでしゅ・・生気を吸い取られてちまうんでしゅ。」
むむむむ・・・とガラハッドは一層考え込む。
「フン!ヨワムシ ニャ トウテイ デキナイコトサ! アキラメナ!」
そんなガラハッドの様子を見て、嘲るようにぐなが呟いた。
「し、小生は、弱虫ではありませんぞ!ただ・・その・・ほんの少し慎重すぎるといったところでして・・。」
がっはっは!と笑うガラハッドは少し震えてもおり、ぐなは全く信用していない。
「どうちましゅか?無理にとは言いまちぇんけど・・」
ぐには、ぐなを少し睨んでから、ガラハッドを心配そうに見た。
「は・・はぁ・・・・」
「オンリョウ ノ カタマリ ダカラ トリツカレタラ オワリサ。」
「お、怨霊?」
ぐなの言葉に驚いて大声を上げてしまうガラハッド。
その図体、そして、考古学者という職業とは裏腹に、その類が大の苦手、お墓は大嫌いというガラハッドの顔色は既に血の気を失っていた。
「ぐなちゃん!」
再びぐなをぐっと睨んでから、ガラハッドを見る。
「やめておいた方がよさそうでちゅね。」
ぐにもそう判断した。
「う・・・い、いや、べ、別に・・大丈夫ですよ。困ってる人をほかっておいては、小生の名が廃りますからな!」
「別に、困ってる訳ではありまちぇんけど・・。まだ大丈夫だろうから。」
「そ、そうなんですか?で、では・・その時には遠慮なく声をかけて下さい。で、では、小生はこれで。」
あたふたと店を出ていくガラハッド。
「フン! シケタキャクダヨ!」
「ぐなちゃん!・・違うってばぁ!」
何度ぐにが教えても、絶対『ありがとうございまちた。』と言わないぐな。
またそう言われるのかと思ってぐなはぐにの顔を見た。
「この場合は・・『肝っ玉の小さい客だよ。』の方があってましゅよ。」
「ゥキ?!・・・・」
予想が外れて、少しずっこけたぐなでした。
「外見では判断難ちいでしゅねー。結構強そうな戦士しゃんが死んでたり・・か弱そうな クレールのお姉しゃんが、意外と簡単に連れてきてくれまちたからねー。」
「キィキィ!」
「それを言うならあたちでしょ?でしゅか?・・・もう、ぐなちゃんったらぁ・・。まー、そうでしゅよね、 ぐなちゃんの可愛さと強さに勝てる者は、人間界は勿論、魔界広しと言えども、いまちぇんよね。」
こくこくと首を振るぐなに、ぐには苦笑い。
「じゃー、お客しゃんの悪口ばかり言ってないで、ぐなちゃん、じゃこん連れてきてくだしゃい。」
「ギ?」
ぎくっとするぐな。
確か邪魂は今空腹のはず・・・失敗したら命がない・・・。
慌ててぐなは、思考を巡らせた。
「キイ!」
「え?ぐなちゃんが追い込み役しゅると、最強の封印魔法『ぐらんどくりょしゅ』ができないって?・・そう言えば、 そうでちゅよねー・・・。」
考え込むぐにを見ているうちにまた何か閃いたぐなは、その目を輝かせて言った。
「キーキー!」
「ん?それよりも、今度から頼みを引き受けてくれた人ができるかどうか、賭けようって?」
「キキ!」
「で、連れて来れた人のタイムを計ろうって?」
「うーーん・・それ、面白そうでしゅ!!やろう、やろう!!」
一石三鳥・・ぐなのグッドアイデアに、ぐには大喜びで乗ることにしました。
またまたここでの楽しみが増えた2人です。


[ぐにの日記] ○月◇日 じゃこん記録大会
順 位
順位&入賞者の一言
第1位: ディーしゃん
[やばかったぜ、後少しでオレも・・。
噛みつくように追いかけて来やがって、死にものぐるいで走ったぜ。
ドロップじゃ割に合わねーな。]
第2位: メルメラーダしゃん
[このくらいお安いご用よ。いつでもやってあげるわよ。
でも・・ディー坊やに負けてるなんて・・心外だわ。]
第3位: モーブしゃん
[・・・・・。](にこっと笑ってまちた。)
第3位: クレールしゃん
[きゃぁきゃぁ!・・こ、恐かったわ、恐かったわー。
何度やっても慣れないものね。
でも・・おいしいわ、このドロップ♪]
第5位: キエンしゃん
[・・なぜだか私との距離を常にある程度おいてついてきましたよ、彼(?)は。
故に遅くなってしまったのですが・・。]
失格者: ガラハッドしゃん
[・・も、申し訳なかったです。小生としたことが・・つい・・・。]
ケチンボ ザノン
(知らん顔ちて、やってくれなかった無愛想なおぢしゃん)
死亡者: 多 数
[(死人に口なし)]

 ザノンって言う人、無視ちゅるんだもん・・ぐなちゃんでなくとも頭に来ちゃった。
ガラハッドしゃんは、なんとか引き受けてくれたものの、反対方向に逃げて行っちゃて・・。 扉を閉めちゃえば、じゃこんは開けれないからね。
でも、その後、悲鳴が聞こえたから、 多分、魔物に襲われたんじゃないでちゅかねー?

 でも、1つ発見、どうやら、じゃこんって女の子には甘いみたいでしゅ。追いかけるスピードを 落としていたみたいなんでしゅ。
それをぐなちゃんに言ったら、『飼い主に似たんでしょ?』と睨まれてちまいまちた。
その後、しばらくぐなちゃん、恐かったでしゅ・・・。
もちかちて、クレールのお姉しゃんにドロップ余分にあげちゃったこと、ばれたのかも・・?
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♪Thank you for reading!(^-^)♪

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